2022/07/07
層雲峡2館、個人客に照準 売店改装しカフェ 客室広げ高級化
【層雲峡】層雲峡温泉のホテルの一部が、ターゲットを団体旅行客から個人旅行客に切り替えた経営に乗り出している。長引く新型コロナウイルス禍で苦しい状況が続く中、日帰り客の需要増や、訪日外国人客(インバウンド)の富裕層の再来を見据え、館内にベーカリーカフェを新設したり、高級路線を図るため客室の一部をリニューアルしたりしている。
同温泉はピークの1991年度には年間113万人が宿泊したが、2019年度は51万6千人に半減した。背景には旅行形態の変化がある。従来の団体旅行よりも少人数の旅行を好む人が増え、まとまった人数を受け入れる機会が減った。さらに新型コロナ感染拡大も追い打ちをかけ、21年度の宿泊客は16万人でコロナ禍前の約3分の1だった。