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2022.07.15

〈山﨑編集長のワイナリー巡り〉⑦ドメーヌレゾン(中富良野町)人間と自然が共存できる環境でのワイン造りを

山﨑真理子編集長
山﨑真理子編集長

 社会部の警察担当を振り出しに、網走、帯広、釧路など道内各地で勤務。東京勤務時代は政権交代時の民主党の番記者として、鳩山政権誕生を取材した。本社経済部デスクからTripEat編集長へ。北大水産学部時代に1年間、練習船に乗って遠洋航海に出ていた船乗りのため、1次産業への思い入れは強い。ライフワークは、おいしい食べ物と酒、温泉など地域の「楽しい」を知ること。趣味は海外旅行だが、コロナ禍で全く行けていない。

ドメーヌレゾンのワインボトルには、「サスティナブル」の象徴としてヤギの絵が描かれたドメーヌレゾンのワインボトル
ドメーヌレゾンのワインボトルには、「サスティナブル」の象徴としてヤギの絵が描かれている

ヤギが象徴する人間と自然の共存

 山梨、長野、山形、北海道―。「ドメーヌレゾン」は、宿泊施設やワイナリーなどを全国で展開するレゾンディレクションがワインの四大生産地の最後の進出地として2019年、中富良野町にオープンした。
 ワインボトルに描かれたヤギは、ドメーヌレゾンが目指す人間と自然が共存できる環境でのワイン造り、つまり持続可能な環境循環を意味する「サスティナブル」を象徴している。

カフェ&レストランを併設したドメーヌレゾンの直売所
カフェ&レストランを併設した直売所

 ドメーヌレゾンでは、ヤギを飼育し、その排泄物を堆肥にして土に戻した畑でブドウを栽培し、ワイン造りで出たブドウの搾りかすは、乾燥させてヤギの餌にしている。

生後間もないヤギの赤ちゃんをかかえるドメーヌレゾンの関係者
春に訪れると生後間もないヤギの赤ちゃんに遭遇。手足長っ、かわいすぎます。

家族連れが楽しめる直売所とカフェ&レストラン

 「突っつきにくいというワインのイメージのハードルを下げたい。ワインが好きになる入り口になれればうれしいし、ドメーヌレゾンのワインがみんなに愛されたらいいなと思います」

 松村俊美事業本部長の言葉を体現するような直売店と、カフェ&レストランを併設する。十勝岳連峰を望む美しい環境の中、美味しい食事やスイーツが楽しめるほか、子ヤギへの餌やり体験、試飲付きのワイナリーツアーなど、家族連れで楽しめる施設になっている。

多くの種類のワインが並ぶドメーヌレゾンの直売所
直売所には、多くの種類のワインが並ぶ

多彩なラインナップ

 中富良野町と富良野市に約40ヘクタールの自社畑を持ち、シャルドネやケルナー、ピノ・ブランなどを栽培する。赤、白のほか、スパークリングワイン、オレンジワイン、デザートワインなどワインの種類の多さも魅力の一つになっている。

 開設後すぐにコロナ禍となり、観光需要が激減する波乱含みのスタートとなったが、少しずつファンを増やしている。

ドメーヌレゾンの直売所で笑顔を見せる松村俊美事業本部長(左)ら
「大自然の中でいい空気を吸って、ワインや食事を楽しんでもらいたいです」と話す松村俊美事業本部長(左)
〈山﨑編集長のワイナリー巡り〉⑥めむろワイナリー(芽室町)農業人の夢が生んだ「畑ごとのワイン造り」

富良野地方ならではの「爽やか&華やか」を

 ドメーヌレゾンのワインについて、山梨の醸造も管理している取締役部長の塩島匠さんは「爽やか&華やか」と表現する。冷涼な富良野エリアで栽培したブドウは、ワインにすると、酸がしっかり効いて、爽やかな味になるという。山梨とは勝手が違う気候に、苦労も多いが「ケルナーや、ソーヴィニヨン・ブランなど北海道ならではの品種を栽培できるのは非常に楽しみです」と新天地でのワイン造りに挑戦する。

ドメーヌレゾンのワイン畑

◇    ◇    ◇

 北海道にあるワイナリーは53を数え、今やワインの一大産地となっています。地形や気候、積雪量の違いなど、生産者たちは地域ごとのテロワール(風土)を生かし、時には自然と戦いながらブドウの樹を育て、ワイン造りをしています。

 人とブドウの生命力が勝ち取った「命の恵み」でもあるワイン-。

 そんなワインを生み出す北海道のワイナリーを編集長の山﨑が巡ります。

<ドメーヌレゾン>
中富良野町東1線北4号
カフェ&レストランを併設する直売所で試飲可能。試飲付きのワイナリーツアー(無料)もあり、HPから申し込むことができる。HPは、ドメーヌレゾン ― やぎとつくるワイナリー (domaine-raison.com)

〈山﨑編集長のワイナリー巡り〉①最北のワイナリー森臥(名寄市)かがり火を焚きながらブドウを守る
〈山﨑編集長のワイナリー巡り〉④多田農園(上富良野)今年も芽吹く復活のメルロー
山﨑真理子編集長
山﨑真理子編集長

 社会部の警察担当を振り出しに、網走、帯広、釧路など道内各地で勤務。東京勤務時代は政権交代時の民主党の番記者として、鳩山政権誕生を取材した。本社経済部デスクからTripEat編集長へ。北大水産学部時代に1年間、練習船に乗って遠洋航海に出ていた船乗りのため、1次産業への思い入れは強い。ライフワークは、おいしい食べ物と酒、温泉など地域の「楽しい」を知ること。趣味は海外旅行だが、コロナ禍で全く行けていない。

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