【富良野】市内麓郷市街地のガラス工房「グラス・フォレスト」は、ふらのワインの廃棄予定のボトルを再利用し、ワイングラスを作っている。富良野にしかない作品を手掛けようと昨夏から製作。同工房の店舗のほか、市内の新富良野プリンスホテルと、富良野ワイン工場の売店で販売されている。
リサイクルグラスは、年3回行う窯の掃除の直前にしか作れないという。着色済みのワインボトルを溶かすと、窯や他のガラスに色移りするためだ。昨年7月に初めて30個ほど作ってワイン工場で販売したところ、ワインとセットで購入する観光客が多く、秋までに完売した。
ボトルを提供した市ぶどう果樹研究所は「捨てられるはずだったボトルを価値あるものに変えてくれてありがたい」と再利用を歓迎する。河野工房長は「富良野はワインのマチであり、(ゴミの分別・リサイクルなど)環境にも配慮している。いろいろな意味で、このグラスで富良野らしさを味わってみてほしい」と話している。(宮木友美子)
(北海道新聞2022年3月31日掲載)
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