【木古内、七飯】旅行雑誌「北海道じゃらん」の「道の駅ランキング2022」で、16年にオープンした木古内町の「みそぎの郷きこない」が総合1位に選ばれた。2位は七飯町の「なないろ・ななえ」で、道南の二つの施設が上位を独占。各道の駅の担当者は「地道な取り組みが評価された」と喜んでいる。
ランキングは道内の道の駅全129カ所を対象とした読者アンケートで、施設の内容や食事、サービスなど9項目を5段階評価してもらい、100点満点に換算して集計した。道の駅を利用した読者を対象に1月に行い、2194件の回答を得た。
みそぎの郷きこないが1位に輝くのは、2年ぶり4回目。前回は3位だった。今回は「特産品などのお土産」や「地域や観光の情報提供」、「接客・サービス」など4項目で1位となり、総合点となる満足度は85・6点。地元の海産物販売など、リピーターを飽きさせない工夫が評価されたといい、道の駅の吉川衆司センター長(46)は「地道に続けてきたことが実を結んだ」と笑顔を見せた。 また、館内には幼児用カートを置き、北海道新幹線やバスの発着時間を英語と中国語でもアナウンスするなど幅広い利用者に配慮。観光コンシェルジュの津山睦さん(39)は「新型コロナウイルス下でイベント開催が難しい中、スタッフの日々の気づきや取り組みが評価されてうれしい」と話した。
なないろ・ななえは18年に開業し、22年3月25日現在、約367万人が来場した。ランキングでは満足度が83・7点となり、2年連続の2位となった。高評価だったのは「食事」や「お土産」「(施設の)清潔さ」など。地場産の野菜や酒類に加え、地元のハンドメイド作家が制作したキャンドルやせっけんなど約1800種類の商品を扱っており、徐々にイベントも増やしてきた。
道の駅の松金修一支配人(63)は「全体的に点数が上がっており、各施設の魅力が高まっていると感じる。新型コロナ対策をしながらではあるが、イベントなどを充実させたい」と話している。(大庭イサク、鹿内朗代)
(北海道新聞2022年3月30日掲載)