山﨑編集長のご褒美女子旅 vol.4 道央・札幌編㊤定山渓の高級ホテルを楽しむ

　今年も残すところあとわずか。これからやってくる忙しい年末を乗り切るために、何よりこの１年、仕事に家事にと大いに奮闘したご褒美に、いつもよりちょっと豪華な旅に出かけましょう。

　道南、道北、道東、道央と北海道を４エリアに分け、各エリアごとに宿や温泉、食事に地酒などなど－を満喫する『ご褒美旅』を提案します。
　冬の観光シーズンにはまだちょっと早い。そんな落ち着いた季節の北海道で、素敵な時間を過ごしてください。

　頑張った貴女に贈る『ご褒美女子旅』。最終回となる第４弾は道央・札幌編です。

　世界の富裕層を取り込もうと２０１９年に札幌の奥座敷・定山渓に開業した旅館スタイルのラグジュアリーホテルに宿泊します。連泊や札幌圏からの日帰り客を増やそうと変化する定山渓の魅力もご紹介します。

　では、日本の伝統美と西洋の快適さを取り入れた「シャレーアイビー定山渓」に行きましょう。

シャレーアイビー定山渓

　２６室は全てスイート仕様で、６７～１３７平方メートルの４タイプの部屋に分かれています。全室とも豊平川に面していて、展望風呂が備わっています。

　２０２１年には、小規模の高級ホテルで構成される世界のホテルブランド「スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド」に加盟したそうです。

　玄関正面にある「雪見台」からは、鮮やかな新緑、燃えるような紅葉、そして荘厳な雪景色と移りゆく四季折々の風景が楽しめます。

　山瀬富士夫総支配人は「最高級のホテルを北海道に、との思いでオープンしたホテルです。施設が素晴らしいのは当然。接客が最も重要」と言います。中でも「インターナショナルゲストを得意としている」との言葉通り、海外の一流ホテルや国内の外資系高級ホテルでの勤務経験者を多く配置していて、英語を話せるスタッフの多さは「札幌で一番」とのことです。

　さて、部屋に向かいます。

展望風呂付きスイート

　部屋はデラックススイートです。
　非常に洗練され、かつ使いやすく設計されていて、居心地がいいです。まさに和と洋の良いとこ取りのホテルです。

　掛け流しの温泉とのこと贅沢です。

　テラスや洗面台などには床暖房が入っていて、暖かく過ごせます。

　冷蔵庫の中にはビールやソフトドリンクが入っていて、「無くなったら補充しますので、お申し付けください」と言っていました。

　ちなみにこちらは「デラックスコーナースイート」です。見せていただきました。９０平方メートルの広さがあって、眺望が最高です。

２４時間利用できるラウンジ

　夜になると火がともる囲炉裏のあるラウンジには、色々なソフトドリンクや北海道の銘菓などが２４時間セルフで楽しめるようになっています。
　夕食後や、早朝などみなさん思い思いに利用していました。

大浴場とジム

　１階には露天風呂付き大浴場もあります。

　こちらはジムです。滞在中は自由に使うことができます。

見て楽しく、食べて美味しい和食をいただく

　夕食は、レストラン「桵（ずい）」でいただきます。

　伊藤卓也総料理長は、日本料理の老舗なだ万で修業後、在シンガポール日本大使館の公邸料理人として活躍した経歴を持ちます。

　伝統的な日本の会席料理をベースに、洋食・中華・アジアのエッセンスを取り入れた創作料理には、北海道の旬の食材を取り入れ、提供する器にもこだわっています。

　「独創的な感覚で、見て楽しく、食べて美味しい和食を振る舞いたい」と言います。

　まさに有言実行の夕食は、少量厳選で、驚きの連続でした。「割烹のカウンターのイメージで、ちょっとずつ色々なものを食べてもらいたい」と伊藤総料理長。

　ちなみに「どんな仕立ての料理にしているのか、楽しんでもらいたい」と、お品書きには、あえて食材名しか記していません。

　ワインの種類も豊富で、特に北海道のワインの品揃えは感動するものがありました。

　川口健太シェフソムリエとの楽しいワイン談議に、食事もワインもますます進み、大満足の夜を終えました。

ゆっくりとした朝

　前夜は遅くまで楽しんだので、朝食は最も遅い９時３０分スタートにしてもらいました。
　朝は「ゆっくり派」にとって、この時間設定は非常にうれしい限りです。
　のんびり起きて、部屋のお風呂に入り、雪景色を楽しみながら、コーヒーを味わいます。朝食までの間、こんな風にゆったりとホテルで過ごせたのは久しぶりです。

朝食

　朝食に向かいます。
　既にラウンジで食後のコーヒーを楽しんでいる方や、私と同じように遅い朝食をスタートしている方もいました。

　スタッフの方は、みなさんたたずまい良く、実に爽やかです。

　夕食と同じ会場ですが、朝食は、広い窓席を独り占めです。雪景色を眺めながら、和朝食をいただきます。

　食後はラウンジでコーヒーを楽しんだ後、帰り支度をして、チェックアウト時間の１１時にフロントへ。
　フロントオフィスマネジャー兼女将の山本真弓さんが、昨日と同じく素敵な和装姿と笑顔で、お見送りをしてくださいました。

山﨑編集長のご褒美女子旅 vol.4 道央・札幌編㊦定山渓とワインとジンを楽しむ

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　北大水産学部時代に１年間、練習船に乗って遠洋航海に出ていた船乗り。北海道新聞社に入社後は、社会部の警察担当を振り出しに、網走、帯広、釧路など道内各地で勤務。東京勤務時代は政権交代時の民主党の番記者として、鳩山政権誕生を取材した。2022年4月にＴｒｉｐＥａｔ北海道を立ち上げ、初代編集長に就任。千歳支局長を経て、24年３月から旭川報道部長。