【留萌】管内で水揚げされるカレイ類の消費拡大に向け、留萌振興局が第3弾となるレシピ集を作成し、ホームページ(HP)上で公開している。今回は札幌や地元の飲食店が考案した、手軽でおいしいカレイ料理を多数収録している。
レシピ集(全14ページ)の前半では、札幌のイタリア料理店「イルピーノ」監修の3品を紹介している。ピーマンやアンチョビで作る特製ソースを絡めたカレイのソテーや、刺し身をコチュジャンなどとあえる「韓国風タルタル丼」など、彩り豊かな調理法が並ぶ。
後半は留萌市内の飲食店7店が考案した16品を掲載。西京焼きに用いるみその仕込み方や、よだれ鶏ならぬ「よだれカレイ」など、各店の個性あふれるレシピが目を楽しませる。
レシピ集の公開は、管内で多くの水揚げがありながら、供給過多で値崩れを起こすカレイの消費を促すための事業。これまで、食のプロを養成する「食物調理科単科校」の三笠高(三笠市)などと共同で作成している。
このほか、消費拡大に向けた取り組みとして、管内産カレイやエビ、ホタテなどを用いた冷凍の海鮮パエリアの開発も進めている。留萌振興局水産課は「パエリアは今夏にも市民向けに販売を行う予定。レシピと合わせて、消費が広まるきっかけになれば」と期待を寄せている。
レシピは留萌振興局HPから無料で閲覧できる。(吉川幸佑)
(北海道新聞2022年4月5日掲載)