【厚岸】道の駅厚岸グルメパーク・コンキリエが、旅行雑誌「北海道じゃらん」による今年の道の駅ランキング・食事メニュー部門で、12年連続1位に輝いた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で団体客数は減ったが、持ち帰りを含むメニューの充実や厚岸ウイスキー人気により、日帰り圏内の客層を取り込んだ。
じゃらん4月号によると、読者対象の道の駅満足度アンケートのデータ2194人分を分析。コンキリエは道内に129ある道の駅の食事メニュー部門でトップの92点。総合満足度は79・4点で12位となり、昨年より順位を二つ上げた。
コンキリエ内にはレストラン、炭焼き専門店、バールがあり、厚岸産カキを使った新メニュー開発に力を入れる。またカフェスペースでは持ち帰り用の焼きガキ販売を始め、特製おやきが安くなる「おやきの日」を設定。昨年11月発売の町内飲食店限定の「牡蠣(かき)の子守唄(こもりうた)」目当ての客の増加も追い風だった。
昨年4月から今年2月末までの来館者数はコロナ禍による時短営業や休館の影響を受け、団体客が前年比5割減の4400人。一方、個人客は1万2千人余り多い20万6千人で、総数は前年を8千人ほど上回る21万人台となった。
調理師資格取得者は全従業員47人の4割まで増え、コロナ対策を含む公衆衛生も徹底する。加藤裕之支配人は「メニュー開発を進め、『コロナ明け』の観光需要に備えたい」と話す。(山村晋)
(北海道新聞2022年4月1日掲載)