【豊富】豊富温泉地区のニュー温泉閣ホテルは12日、ワーケーションや湯治の長期滞在向け洋個室14室を備えた別館をオープンした。これを機に町観光協会と連携し、仕事と休暇を楽しんでもらう「湯治ワーケーションプラン」を同日から販売。温泉地区のワーケーションプランとしては川島旅館に続く第2弾となる。協会は引き続き、他の宿泊施設にプラン販売を提案し、町内へのワーケーション客の取り込みに力を入れる。
別館は本館(27室)に隣接する宴会棟を解体し新設した。木造2階建て延べ約400平方メートルで総事業費2億5千万円。洋個室は広さ約17平方メートルで、各部屋にミニキッチン、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、エアコン、調理器具、食器、Wi―Fi(ワイファイ)などを完備している。壁紙には、NPO日本アトピー協会(大阪)が推奨する抗ウイルス、抗アレルギーに対応した素材を使用。隣室などとの防音にも力を入れた。
ワーケーションプランは、町観光協会が同ホテルに提案した。プランは1人1室で1泊当たり6泊までが9225円、7~13泊が8600円、14泊以上が8050円など。2人1室だと、それぞれ35%前後安くなる。食事は別料金で1人当たり朝食880円、昼食300円、夕食1320円。道の旅行支援事業「HOKKAIDO LOVE!割」を使うと、1人1泊当たり40%引きとなる。
プラン特典として、発光ダイオード(LED)電気スタンド、首用温熱マッサージ機、ベッド上でのパソコン作業用机などを無料で借りることができる。ホテル内で使えるクーポン券1泊当たり千円分(3千円分まで)ももらえる。
豊富温泉は石油分が含まれる泉質でアトピーなどに効能があるとされ、全国から多くの湯治客も訪れる。同ホテルの上坂仁哉フロントマネージャーは「『新しい温泉街での暮らし』を掲げ、長期滞在者が快適に過ごしてもらえるので、ぜひ利用いただければ」と話す。予約、問い合わせは同ホテル、電話0162・82・1243へ。(田中雅章)
(北海道新聞2022年12月13日掲載)
ワーケーション 遠軽で快適に*2施設開業 民間が運営