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2022.12.27

From北海道新聞

旧第四十七銀行で豪州ワイン販売*小樽に来月 札幌の夫妻開業*テサさん*「楽しさ伝えたい」

北海道新聞記事
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開業準備を進める大手達也さん(右)とテサ・グッドオールさん
開業準備を進める大手達也さん(右)とテサ・グッドオールさん

 札幌在住の看護師、大手達也さん(37)と妻テサ・グッドオールさん(28)が来年1月4日、小樽市指定の歴史的建造物、旧第四十七銀行小樽支店(色内1)1階にワインショップを開業する。テサさんはオーストラリア出身で、「母国のおいしいワインや食べものを知ってもらえる店にしたい」と意気込む。

 旧第四十七銀行小樽支店は、1936年(昭和11年)建築の木造2階建て。正面に4本の円柱、壁はタイル張りの昭和初期の典型的な銀行の建物。2階に建物を所有する企業が入っているが、1階は空き店舗だった。

 大手さんは群馬県出身。2016年から2年間、ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在時、テサさんと知り合い、帰国後の18年に結婚。19年に京都から、夏が過ごしやすい札幌に引っ越した。

1階にワインショップが開業する旧第四十七銀行小樽支店
1階にワインショップが開業する旧第四十七銀行小樽支店

 2人はオーストラリアのおいしいワインを提供する店が少ないと感じ、自ら販売しようと昨年夏ごろから店舗探しを開始。札幌ではいい物件が見つからず、不動産賃貸サイトで見た旧第四十七銀行をひと目で気に入った。テサさんは「弁護士の父が同じくらい古い建物で勤務していて懐かしく思った。実際に見たら古い金庫もそのまま残っていて素晴らしかった」と話す。

 テサさんが生まれたオーストラリア南部のアデレード周辺には、バロッサバレーやカンガルー島などワインの産地がある。店ではこれらのエリア産のワインを中心に提供するほか、オーストラリアの食品も販売する。大手さんは「小樽は温かい街。来店者が満足できるよう工夫したい」、テサさんは「入りやすい店にしてワインの楽しさを伝えたい」と力を込める。

 店名は、英語で「無数」を意味する「ミリアド」。「ワインには無数の種類がある」との思いを込めた。月、火定休。営業時間は午後1時~同7時。12月25日午後プレオープン。問い合わせは同店、電話0134・65・7205へ。(佐藤宏光)

(北海道新聞2022年12月21日掲載)

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