飲み会の帰りに「もう1軒」と言って立ち寄る〝シメ〟といえばラーメンが相場でしたが、ひんやり冷たいパフェで締めくくるという「シメパフェ」が札幌の夜の定番として、全国にも知られています。シメパフェが楽しめる札幌市内のお店の中から、5軒をセレクトしてご紹介します。
目次
シックな空間でお酒とデザートのマリアージュ
INITIAL Sapporo
狸小路アーケード内に立つビル内という好立地の「INITIAL Sapporo(イニシャル サッポロ)」。オープンは2016年2月。シメパフェという言葉が世に広まり始めた頃で、ブームを牽引してきたお店として知られています。
北海道産牛乳を使用した、濃厚でキレがあるという自慢のソフトクリームや旬のフルーツを組み合わせ、トッピングの自家製パーツにもこだわったパフェや、“断面萌え”抜群のフルーツサンドを、オリジナルカクテルなどとともに味わうことができます。
通年提供のパフェの1つが「パルフェ・ソレイユ」。ソレイユとはフランス語で「太陽」や「ひまわり」という意味。みかんで描いた太陽が、爽やかな香りとフレッシュな味わい。レモンやキャラメリゼしたナッツが味と食感のアクセントになった一品です。他にも、その季節ごとに旬のフルーツをメインにしたパフェがメニューを彩ります。
店内は、アンティーク調のインテリアを暖色系のライトが照らす、シックでモダンな大人の雰囲気。大切な方と食事を楽しんだり、自分へのご褒美にちょっと贅沢したりしたい時など、さまざまなシーンで利用されています。
住所…札幌市中央区南3条西5丁目36-1 F.DRESS五番街ビル2F |
電話…011・211・0490 |
座席…36席 |
営業時間…14:30~24:00(L.O.23:30)、日曜は14:30~23:00(L.O.22:30) |
定休日…無(22年12/31~23年1/2は休み) |
駐車場…なし |
浦河産イチゴにこだわったパフェ&スイーツを
Berry Berry Crazy
スイーツの素材の女王といっても過言ではない〝イチゴ〟に特化したパフェ&スイーツ専門店「Berry Berry Crazy (ベリーベリークレイジー)」。狸小路エリアにあり、すすきのからも大通からもアクセスしやすいのが魅力です。
こちらは単にイチゴにこだわっているというだけでなく、浦河町の菅農園から直送されたイチゴのみをたっぷり使用しているという、他にはないお店。
季節ごとに違った品種のフレッシュなイチゴを堪能することができるのです。なんと、お通しにもイチゴが付くという徹底ぶり! イチゴ好きにはたまらないパフェですね。毎月15日は「いちごの日」で、数量限定のメニューが楽しめるそうですので、ぜひ訪れてみてください。
店内はどこか隠れ家的で、カップルはもちろん、グループやおひとり様も居心地の良い雰囲気。仕事帰りや食事、酒を楽しんだ後のシメに、リラックスしながらいちごスイーツを味わってください。
住所…札幌市中央区南3条西5丁目20-2F |
電話…011・299・5858 |
座席…11席 |
営業時間…12:00~23:30(L.O.23:00) |
定休日…火曜 ※祝、祝前日、15日の場合は営業(年末年始の営業は、イチゴの入荷状況によるため未定。Instagramで要確認) |
駐車場…なし |
レトロモダンな雰囲気の中でお酒からパフェまで
Cafe&Bar ROGA
JR札幌駅北口からゆっくり歩いて5分ほどでたどり着く「Cafe&Bar ROGA(ロガ)」。まず目を引く建物は、築120年という札幌軟石で造られた石蔵をリノベーション。明治時代に質屋の蔵として建てられ、その後、新聞販売店を経て同店オーナー・太田晃資さんの父が「東洋カメラハウス」というカメラ店を営んでいたそうで、現在も外観にしっかりその名を残しています。青年海外協力隊としての活動経験があり、人とのつながりを大事にする太田さんが、親から引き継いだ歴史ある建物を、たくさんの人の笑顔が集まる場にしたいと、ROGAをオープンさせたのが2010年。
メニューは豊富で、ランチ、デザート、ドリンク、さらにお酒とそれに合うフード類も揃っています。昼からお酒が楽しめるし、スイーツもあるので、辛党・甘党両方の味方!食事メニューの名物は、野菜をふんだんに使って作り上げるスパイシーな無水カレー。こちらはレトルト商品にもなっています。
そして、知る人ぞ知る人気メニューが、常時数種類提供しているパフェ。通年メニューの定番のほか、季節限定メニューも1、2種類ラインナップしています。生クリーム好きにはたまらない「たっぷり生クリームパフェ」、和風がお好みなら「宇治抹茶パフェ」、チョコ好きにおすすめの「大人のチョコレートパフェ」など、なんともツボを押さえた品揃え。パフェは全品1100円と、他店より少し低めの設定もうれしいところ。テイクアウトも可能です。
店内は建築当時からの部材を生かしたレトロモダンな雰囲気。重厚感があり、温かみもあふれる居心地の良さが魅力です。テーブル席以外に、1、2階ともにカウンターがあり、おひとり様も過ごしやすい造り。早い時間からお酒を楽しんでパフェで締めるという、1軒でシメパフェ完結のカフェ&バーなのです。
住所…札幌市北区北7条西5丁目5 |
電話…011・299・7559 |
座席…35席 |
営業時間…11:30~23:00(L.O.22:00)、祝は11:30~17:00(L.O.16:00) |
定休日…日曜、第3月曜(22年12/30~23年1/4は休み) |
駐車場…なし |
バーとパーラーが融合した隠れ家
バーラー ペンギン堂
メニューブックを開くと、ページのスタートはアルコールメニューから。「シャンパンやワイン、ウイスキー、シェリー酒、リキュール、本格焼酎など60種類以上ご用意していますので、お酒もしっかりとお楽しみいただけますよ」というオーナーの菅原麻里さん。〝シメパフェ〟という呼び名が広まるずっと以前の2007年にオープン。「1日の終わりにお酒と甘いものを楽しめるお店」という思いを込めて、バーとパーラーを掛け合わせた「バーラー」と名付けたそうです。お店は石狩街道と西1丁目通りの間の狭い中小路沿い、個性的な飲食店がひっそりと立ち並ぶ〝隠れ家エリア〟にあります。昭和に建った古い建物をリノベーションした「ペンギン堂」は、レトロチックな空間も店名の雰囲気にぴったり。
季節のフルーツを使ったソルベのパルフェや、ビターなチョコレートや塩キャラメル、紅茶、ゴマ、お茶のジェラート系パルフェなど常時10種ほどを楽しむことができます。生のフルーツよりもフルーツらしい味や香りにこだわったジェラート&ソルベ、ミルキーで滑らかな後味はさっぱりとしたソフトクリーム、そしてゼリーや飾りなど全てオリジナル。それぞれを引き立てるようにと、1つ1つのパーツはあっさり目の味わい。ところが一緒に食べ進むと、それぞれが調和した豊かな風味が広がる逸品です。写真のパルフェは、上からラ・フランスのソルベ、ソフトクリーム、ブドウのゼリー、ピノ・ノワールのソルベの構成。
店内はカウンター席と、その奥にテーブル席がある細長い空間。多種多彩なお酒のボトルが並んだ、シックなバーのような雰囲気は男性だけでも入りやすく、実際にふらりと男性1人で訪れるお客も多いといいます。パルフェメニューも生フルーツで着飾ったタイプではないので、男性にも喜ばれているそうです。
住所…札幌市中央区南4条西1丁目6の1(中小路) |
電話…なし |
座席…15席 |
営業時間…18:00~23:00(L.O.22:00) |
定休日…水曜、他不定休有(22年12/28~23年1/4は休み)※営業案内はInstagramで公開しています。 |
駐車場…なし |
すすきので絶品パフェとドリンクを
甘味処 デンキ茶房
すすきのの中心部、地下鉄東豊線・豊水すすきの駅近くに位置する「甘味処 デンキ茶房」。パフェのほかにプリンアラモードやあんみつなどの甘味、オムライスなどのフード、コーヒーや紅茶、日本茶などドリンク、そして各種カクテルなどお酒も豊富に揃い、カフェとしてもバーとしても利用できるお店です。
パフェは、シメにあっさりと食べられるようにくどくなくバランスのいい味付けと、程よいサイズ感に気を使って作っているそうです。写真の「チーズケーキとフルーツのパフェ」が代表メニュー。ダイスカットのスフレチーズケーキがグラスの縁に並び、軽やかな生クリーム、イチゴ、オレンジ、桃のフルーツが入っています。すぅーっと口溶けの良いふわふわのスフレチーズケーキが絶品。全体的に上品な甘さが印象的な一品です。他に北海道十勝産ミルクソフトクリームを使ったパフェや、ほぼ2カ月ごとに登場する期間限定メニューもあり、こちらはお店のInstagramでお知らせしているそうです。
ビルの奥にたたずむお店は、ちょっぴり穴場的。やわらかな色調の照明が優しい雰囲気を作り出し、ホッと落ち着いてくつろげる空間です。身体を包み込むソファー席に座ってしまえば、あまりの居心地の良さに、ついつい長居してしまいそう。シメに訪れたはずが、お酒を2杯3杯飲み直し、なんてことになるかもしれませんね。
住所…札幌市中央区南5条西2丁目8-9 社交会館ビル1F |
電話…011・522・7924 |
座席…20席 |
営業時間…15:00~翌1:00、日曜13:00~18:00 |
定休日…月曜(22年12/30~23年1/5は休み) |
駐車場…なし |
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