【紋別】上渚滑町3の菓子製造販売「高砂屋菓子舗」は10日、北見産大豆を使ったプリン「ゴチSOY(ソイ)プリン」を市内で発売した。地産地消を広げようと、農業生産法人「イソップアグリシステム」(北見)から大豆の提供を受け、共同開発した。高砂屋の渡辺孝博代表(59)は「生産者の顔が見える原料を使うことが安心、安全につながる」と力を込める。
商品名は、日本語の「ごちそう」と大豆の英語「ソイ」から名付けた。牛乳や豆乳ではなく、北見産大豆「とよみづき」を粉砕して材料に使うことで、自然な優しい甘みを引き出した。生クリームをホイップして混ぜ、食感はババロアのように軽くした。底面にはカラメルの代わりに小豆のゼリーを敷き、味の変化も楽しめる。砂糖や生クリームも道内産。体に優しい商品にこだわり、添加物や小麦粉は使っていない。
イソップアグリシステムとの商品開発は、大豆を使ったスティックケーキに次ぐ第2弾。地産地消推進に加え、新型コロナウイルス感染が落ち着き消費が回復した時に備えようと昨年1月、開発に着手。1年以上試行錯誤を重ねて完成させた。
本店とイオン紋別店内の高砂屋で販売する。近くオホーツク管内の道の駅などでも売り出す予定だ。1個80グラム324円。6個入りは箱代込みで2160円。問い合わせは高砂屋菓子舗(電)0158・25・2322へ。(仲沢大夢)
(北海道新聞2022年4月8日掲載)