【夕張】道央と帯広方面とを結ぶ国道274号沿いの道の駅「夕張メロード」(紅葉山)の改修が完了し、連休前のオープンへ向けて内装工事が進んでいる。市は地元の名物グルメを提供する業者や、特産物、手作り雑貨などを販売する個人向けに出店希望を受け付け始めた。
改修の目玉は特産品、夕張メロンの売り場の面積拡充。70平方メートルの床にカーペットを敷き、陳列に高級感を出す。繁忙期でも、発送受け付けなどを円滑に行えるようにした。
メロン売り場近くには75インチと43インチの2台の大型ディスプレーを置く。メロン栽培の様子や、夕張の四季折々の景色、炭鉱開発の歴史などの情報を常時映し出す。市地域振興課は「夕張のあれこれを知ってもらい、市内全域をドライブしてもらう発信機能を持たせたい」と言う。
新たに飲食・休憩コーナーと土産物販売コーナーも設置。出店業者に夕張の味を狙いとし、地元食材を使って提供してもらう。カレーそばやあんかけ焼きそばなどが浮上しており、今後、メニューを決める。飲食に関しては連休後のオープンになる。土産物は、市内に独自のアクセサリーなどを販売している人が多いことから、年間十数万人の観光客が訪れるメロードで販売できる機会をつくる。
事業費2千万円は、新型コロナウイルス対策の地方創生臨時交付金を充てた。2018年の胆振東部地震で使えなくなった24時間トイレは数年内に工事を行う予定。厚谷司市長は「メロードは市南部から市街地に足を伸ばしてもらう重要拠点。多くの利用を期待したい」と話す。(高橋浩志)
(北海道新聞4月9日掲載)