【鶴居】村内を拠点にサウナ事業などを手掛ける鶴居おもしろワークス株式会社が15日、サウナ付き貸別荘「TSURUI Sauna & Cabins」の営業を村内で始める。板宏哉社長(35)は「大自然に囲まれながら『極上の整い』を体験してもらいたい」と話す。
同社は2021年、東京都内のコンサルタント企業に勤務していた板社長が、村内に移住し創業。ITコンサルタントや企業のウェブサイト制作などに取り組む傍ら、板社長のサウナ好きが高じ、サウナの製造にも携わっている。
別荘は、《1》同社が製作に関わった「サムライサウナ」付きの鉄骨D型ハウス(最大宿泊人数16)《2》ロシア製樽型サウナ付きの木造平屋(同6)《3》ガレージサウナ付きの木造2階建て(同10)―の3種類。村北部の支雪裡地区に点在する。
サウナはいずれもまきストーブを使用。五角形のデザインが特徴的なサムライサウナは、村内産カラマツを建築材料に使っている。最大6人が入れるテントサウナも貸し出す。
板社長は19年、フィンランドを旅行し、湖や林に囲まれたサウナ付き貸別荘に滞在。「サウナで癒やされながらぜいたくに大自然を満喫できる。この体験を地元の北海道でも味わえるようにしたい」と考え、村内での開業を決めた。
別荘の周囲では、牧場を走る馬、とうとうと流れるシセツリ川、ナラやシラカバの生える林などを見られる。板社長は「別荘の宿泊をきっかけに、自然豊かな鶴居村の魅力を多くの人に知ってもらいたい」と意欲を語る。
4月中旬まではプレオープン料金として、1棟1泊4万4千円から。予約、問い合わせは同社、電話090・6470・1393へ。(松井崇)
(北海道新聞2023年1月12日掲載)