【新ひだか】町内のスイーツ店「peekaboo(ピカブー)」(静内駒場)は、全国的に話題となっているケーキを詰めた「スイーツ缶」やジェラートなどを冷凍で売る自動販売機を同店近くに設置した。食品を販売する自販機は増えているが、スイーツはまだ珍しく、同店は「スイーツを好きな時に買ってもらい、家の冷凍庫で保存するなど自由に食べてもらいたい」と話す。
同店は、新型コロナウイルスの影響で非対人で購入できる自販機の需要が高まっていることに着目。また、同店は不定休だが、自販機は24時間稼働でき、店が休みでも商品を購入できる利点もあり導入を決めた。
自販機の設置場所は同店から約400メートル離れたラーメン店「麺や虎鉄 静内店」(静内駒場)入り口横。商品は9種類でマイナス18~20度で冷凍している。
同店の飯田桃さん(21)とひまわりさん(19)姉妹が、自販機専用商品としてティラミスケーキ(1500円)を開発。同じくショートケーキなどが詰めてあり全国的に流行している「スイーツ缶」も独自の商品を作り、ショコラ缶(850円)、ベリーベリー缶(同)、生クリーム缶(700円)の3種類ある。ひまわりさんは「スイーツ缶は札幌などではやっているが、この辺りではあまり買えないので、ぜひ食べてもらいたい」と呼びかける。
このほか、店で売っている商品なども自販機に入れた。ジェラートのベリーとチョコ(各350円)、ミルクとピスタチオの2個セット(700円)を販売、白いたい焼きの小倉味とカスタード味も2個セット(380円)で売っている。
13日から販売を始め、季節や人気に対応して商品を入れ替える。自販機の裏側にはカラフルな風船がデザインされ写真撮影も楽しめる。桃さんは「これまで店を訪れたことのない人も、自販機で店の商品を知ってもらい、来店のきっかけになれば」と話す。(杉崎萌)
(北海道新聞2023年1月17日掲載)
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