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2023.01.25

From北海道新聞

北見の武田さん、母と共にのれん継承*留辺蘂「すずや食堂」再開*名物「モツラーメン」も提供

北海道新聞記事
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すずや食堂を引き継ぐ武田明子さん(右)と母の高瀬玲子さん(奥)。左は前店主の鈴木雅博さん。手前はモツラーメンと手作りあげいも
すずや食堂を引き継ぐ武田明子さん(右)と母の高瀬玲子さん(奥)。左は前店主の鈴木雅博さん。手前はモツラーメンと手作りあげいも

 北見市留辺蘂町で60年余り親しまれ、昨年9月で閉店した「すずや食堂」が16日に再オープンした。店を引き継いだのは北見市の武田明子さん(37)。母とともに店を切り盛りする。前店主の鈴木雅博さん(69)が当面、従業員として働き、名物の「モツラーメン」のレシピを引き継ぐ。

 すずや食堂は1958年に留辺蘂で開店。鈴木さん夫婦の作る辛いモツラーメンが名物だったが、夫婦とも体調を崩したのを機に店を閉めることにした。

 武田さんは北見市出身。札幌のバーや北見の焼き肉店などで15年ほど働いてきた。常々「自分の店を持ち独立したい」と思っていたところ、食事に訪れたすずやで店舗と住宅を売るとの案内を見て、鈴木さんに声をかけた。「元々ドライブインや道の駅が好きで、留辺蘂の国道沿いにある立地も気に入った」という。

 昨年11月末に、帯広市にいた母の高瀬玲子さん(65)とともに留辺蘂の店舗兼住宅に移り住み、開店の準備を進めた。

 大衆食堂の雰囲気や店内のレイアウトはそのまま生かし、名物のモツラーメンをはじめ、ラーメンは鈴木さんに教えてもらうことに。ほかのメニューは一部見直し、日替わりで2種類の肉が付く「焼肉定食」を始めたほか「女性客も増えれば」と、ドリアなど洋風のメニューも増やした。

 また「あげいも」が好きなことから、ほんのり甘い手作りのあげいもと唐揚げも新たに用意した。武田さんは「若いときから店をやりたかった。大衆食堂なので、気楽に来てメニューを選べる店にしたい」と張り切っている。鈴木さんも「習うより慣れろで、数をこなすことが大切と伝えている。私もできるだけ応援していきたい」と話す。  店は午前11時~午後3時、午後5~8時。月曜定休で、祝日は営業し翌日が休み。電話0157・42・5100。(五十嵐文弥)

(北海道新聞2023年1月19日掲載)

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