水産物加工販売の王子サーモン(本店・苫小牧市有明町2)が、サケの切り身の形や部位別の特徴を分かりやすく解説した公式ツイッターの投稿が大きな話題となっている。フォロワーの要望に応え、昨年7月と11月に投稿し、一部の投稿には6万件を超す「いいね」がついた。担当者は「自分の好みの部位を選んで、おいしくサケを堪能してもらいたい」と話している。
7月の投稿では切り身の形を「半月型」「弓型」の二つに分類。半月型は尾の近くの切り身で、真ん中に太い背骨がつき、身の中に小骨が隠れておらず骨取りが楽にできる。一方、弓型はカマの近くの切り身で、背骨が端に寄り、脂乗りは良いが小骨が隠れていると、それぞれ特徴を説明した。
11月の投稿では、カマから尾にかけての切り身を横に並べた画像を示し、脂乗りや骨が隠れておらず食べやすい部分などについて、より詳細に解説。養殖サケは全身にほど良く脂が乗っているが、天然サケは切り身の形によって異なり、カマ側は焼きたてがおいしく、尾側は身に弾力があるなどの違いも指摘している。
投稿後、徐々に「いいね」がついて反響を呼び、フォロワーも約3千人増加。「分かりやすくて最高」「サケが食べたくなりました」などの反応があったという。
担当者は「脂の乗りに注目されがちだが、骨が少なかったり、歯応えが良かったりと、切り身の部位によってさまざまな魅力があることを知ってほしかった。反響があってうれしい」と話す。
同社は2019年に公式アカウントを開設した。当初はスモークサーモンなどの自社製品をPRする投稿がメインだったが、フォロワーとの交流を意識し、サケにまつわる話題を発信している。現在のフォロワーは3万人超。(武内敦貴)
(北海道新聞2023年2月1日掲載)
身近な魚 サケに情熱を注ぐ専門店