【利尻富士】町は新年度、自転車で島を巡る人がひと休みできる「利尻サイクルオアシス」を島内の公共施設や地元の商店など約30カ所に開設する。工具やトイレも用意して、旅人をサポートし、サイクルツーリズムの推進に向け、環境整備を図る。
サイクルオアシスは空気入れや工具を備える利尻富士温泉やオタトマリ沼をはじめ、トイレを貸し出す地元の書店やベンチのある菓子店など。自転車スタンドのある利尻島郷土資料館や神居海岸パーク(利尻町)も認定する。
島内では10キロ以上も飲み物を買えない場所があるため、自動販売機もオアシスとした。町商工観光係は「事前に一息つける場所をチェックして、快適に自転車観光を楽しんでもらいたい」と期待する。
同係によると、新型コロナウイルス禍や健康志向を背景に、屋外で個人でも手軽に楽しめる自転車人気が上昇。島でもフェリーで自転車を運び込んだり、レンタルしたりして楽しむ観光客が増えている。町は鴛泊市街地を回る6キロコースや、島1周の63キロコースをはじめ、レベルに合わせた各コースのPRにも力を入れている。
町はサイクリングロードが雪解けで走行可能になる5月までに、順次オアシスを開設し、店頭にのぼりを立てる。各地点を記した地図を観光サイト「利尻とりっぷ」で公開するほか、サイクルオアシス専用のウェブページの開設も予定している。(菊池真理子)
(北海道新聞2023年2月15日掲載)
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