【天塩】町内サラキシの「てしお温泉夕映(ゆうばえ)」が、温泉ファンらがインターネットで全国各地の温泉に投票する「温泉宿・ホテル総選挙2022」のこだわり部門「展望風呂」で全国3位、道内1位に選ばれた。夕映の西村英一支配人は「想定以上の評価でありがたい。浴室からの夕日の美しさが人気を集めたのでは」とみている。
総選挙は、有識者などでつくる団体「旅して日本プロジェクト」(東京)が主催し、観光庁や経済産業省などが後援。基本部門が「うる肌」など10部門、こだわり部門が「ペット」など20部門で全国の温泉地から応募を受け付け、22年6月下旬から9月末まで投票が行われた。
夕映の指定管理者である温泉施設運営の虎杖(胆振管内白老町)が総選挙に応募した。「展望風呂」には、道内9施設を含む全国143施設がエントリー。夕映は、「神戸みなと温泉 蓮(れん)」(兵庫)、「箱根湯本温泉 天成園」(神奈川)に次ぐ全国3位、道内では1位に選ばれた。このほか夕映は基本部門「絶景」で道内4位(応募7施設)、こだわり部門「夕食自慢」(同14施設)で道内5位に選ばれた。得票数はいずれも非公表。
夕映は、00年6月に町営の温泉保養施設としてオープン。2階の浴室には、洋風と和風の大浴場などがあり、大浴場の窓から日本海に浮かぶ利尻山、夏を中心に夕日に染まる利尻山や天塩川を望むことができる。宿泊棟に客室21室(和室2、洋室19)、研修棟に会議室2室がある。昨年度は約4万1千人が訪れた。
西村支配人は「温泉入浴割引日を設定するなど、引き続きお客さまに満足いただけるサービスに取り組んでいきたい」と話している。(田中雅章)
(北海道新聞2023年2月16日掲載)
天塩町を訪れる10の理由㊤大河と歩んだ歴史×飛び交う野鳥たち×豊かな海の幸