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2023.02.25

From北海道新聞

〈マチのこだわり味自慢〉魚政=釧路市*サンマとご飯 香ばしく

北海道新聞記事
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炊き込みご飯に炭火で焼いたサンマをのせた「さんまんま」
炊き込みご飯に炭火で焼いたサンマをのせた「さんまんま」。間には大葉が挟んである(小川正成撮影)

 脂の乗った道東産のサンマを丸ごと1匹使った、港まち釧路ならではの一品。釧路市の観光施設「釧路フィッシャーマンズワーフMOO(ムー)」1階にある「魚政(うおまさ)」は、しょうゆベースのたれで味付けした炊き込みご飯に、炭火で焼いたサンマを包むようにのせた看板商品「さんまんま」(1本900円)を実演販売する。

 店頭ではたこ糸で巻かれたさんまんまがこんがりと焼かれ、香ばしい匂いを漂わせる。皮に焦げ目がつくまでパリッと焼かれたサンマと、道産のうるち米ともち米を混ぜたもちもちとしたご飯―。その間には大葉が挟んであり、さっぱりとした風味が食欲をそそる。

香ばしい匂いを漂わせながらこんがりと焼き上げる様子が見られる店頭
店頭では、香ばしい匂いを漂わせながらこんがりと焼き上げる様子が見られる(小川正成撮影)

 釧路市内で焼き鳥店を創業した代表の遠藤正任(まさひで)さん(76)が「地元の祭りで、釧路の魚を使ったごはんものを出したい」と、約20年前に考案した。「サンマ+まんま(ご飯)」という親しみやすい名前は常連客の提案という。

 2005年、MOOに出店。持ち帰りや土産用(真空冷凍、2本入り2160円)も販売する。長男で代表代理の遠藤正人さん(48)は「頭と骨を抜き取っているので手軽に食べられる。長く愛される味になってくれれば」と願う。自宅などでは別にだし汁を取り、浸して味わうのもお勧めという。

 道外の北海道物産展にも積極的に参加し、1日に500~600本売れることも。正人さんは「物産展は全国の人に味わってもらえるチャンス。知名度も上がり、お取り寄せにもつながっている」。

 MOOの店舗では、ほかにも「さんまぶっかけ丼」(820円)や「さんまから揚げ丼」(790円)などサンマを使ったメニューを通年で販売する。正人さんは「北海道のサンマのおいしさを、多くの人に知ってほしい」と話す。(釧路報道部 伊藤美穂)

▼所在地 釧路市錦町2の4
▼電話 0154・24・5114
▼営業時間 午前10時~午後6時半
▼取り寄せ ネット通販サイト楽天市場の「北海道くしろキッチン」(https://www.rakuten.ne.jp/gold/946kitchen/)から注文できる。郵便局の窓口では3月31日まで、ふるさと小包として取り扱っている
▼定休日 不定休
▼交通 JR釧路駅から徒歩約15分

(北海道新聞2023年2月24日掲載)

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