軽トラックの荷台にサウナを積んだ「サウナカー」。サウナ人気の広がりとともに注目が集まり、オホーツク管内外のイベントで展示や体験の機会が増えてきた。北見市でサウナカーを扱う会社は「ぜひ一度試してみて」とPRしている。
管内でサウナカーのレンタル、販売を行うのは日の出レンタカー(北見)。現在、北見市西三輪の本社と札幌営業所、北見市留辺蘂町旭1区にある親会社の自動車整備業フリーファクトリーで計4台のサウナカーを展示している。
11、12日に網走市で開かれた「あばしりオホーツク流氷まつり」で実施された屋外サウナには、テントサウナとともにサウナカーが参加。約80人が体験し好評だった。「これに入りにまつりに来た」という人もいたという。
日の出レンタカーは、サウナカーを手がける東京の企業の北海道総代理店として、昨年1月から本格的に事業に参入。札幌市北区のホテル「シャトレーゼガトーキングダムサッポロ」でのイベントなどに参加し、今年2月中旬までに延べ1500人ほどがサウナカーを体験している。
移動式サウナは人気で、上川管内当麻町では町内企業がキャンピングカーを改造した「サウナバス」を製作、官民で町PRに活用している。内装に町産材を使い、サウナストーブも町内企業が手掛けた。体験チケットが町のふるさと納税の返礼品になっている。
日の出レンタカーで貸し出している4台のサウナカーのサウナは幅190センチ、奥行き140センチ、高さ170センチほど。3、4人用で、木製の内装でまきストーブを備える。
レンタルは1日で1万6500円。販売もしており約330万円から。
同社は今後、サウナを車でけん引するタイプのトレーラー型サウナも手掛ける予定という。同社の山本敦さんは「道内で初めてのコンパクトで本格的なサウナカーをぜひ一度体験して」と話している。問い合わせは日の出レンタカー、電話0157・36・2391へ。(五十嵐文弥)
(北海道新聞2023年2月25日掲載)