北海道 食と観光のWEBメディア

Language

Language

北海道観光情報サイトトリップイート北海道

テーマから探す

キーワードから探す

2023.03.05

From北海道新聞

求む「白糠の味」後継者*町産食材料理店はまなす 全国公募*「熱い人に託す」仕入れ先も

北海道新聞記事
北海道新聞記事
「レストラン はまなす」で一番人気のモッツアレラチーズのスパゲティを手にする谷口修さん
一番人気のモッツアレラチーズのスパゲティを手に、「白糠のこだわりの味を、受け継いで」と後継者を募る谷口修さん

 【白糠】シカ肉やチーズなど白糠産食材を使った創作料理が人気の「レストラン はまなす」(東2)が、後継者の全国公募を始めた。創業57年の同店は、観光客も集まる町のグルメスポット。町内では跡継ぎのいない事業所の後継者探しが課題となる中、同店2代目オーナーの谷口修さん(69)は「3代目募集」に活路を求めた。

 白糠産のモッツアレラチーズを載せたスパゲティ、シカ肉ハンバーグと、ラム肉ハンバーグの間にチーズをはさんだ「オールしらぬかミルフィーユ」、シシャモの姿揚げ…。メニューには、谷口さんが考案した町産食材の創作料理が並ぶ。昼食時はほぼ連日、50席の1階フロアが満席になる。

 谷口さんは「店も私も元気なうちに、『白糠の味』を伝授したい」として2月半ば、専用サイトで後継者の公募を始めた。年齢やキャリアは問わない。まず従業員として雇用し、谷口さんが約130種の料理のレシピや経営ノウハウを指導後、店を引き渡す。店舗と敷地の買い取りが条件だ。

 同店は、谷口さんの父、故英雄さんが1966年に創業。谷口さんは、日大芸術学部を卒業後、HBCラジオで番組制作に携わったが、20代半ばで家業を継ぐと決意。札幌のホテルで修業後の83年に帰郷し、2005年にオーナーシェフとなった。

 後継ぎはおらず「70歳で引退し、自分の代で店を閉める」と考えてきた。予定の年齢を目前に、常連客らに「この店は、町民の交流の場で観光資源。残してほしい」と口々に言われ、「長年食材を提供してくれた生産者への責任もある」と考え直した。

 谷口さんは「地元生産者とのネットワークごと受け継ぎ、白糠の食の魅力発信に挑んでくれる熱い人に、看板を託したい」と力を込めた。問い合わせは、レストランはまなす、電話01547・2・2188へ。

 町経済課によると、約200の町内事業所のうち、経営者が65歳以上で後継ぎのいない事業者は1割ほどになるという。(佐竹直子)

(北海道新聞2023年2月28日掲載)

北海道新聞記事
北海道新聞記事

トリップイート北海道

北海道新聞社が運営する、食と観光に特化したWEBメディアです。 北海道には、四季折々の美しい自然と多彩なアクティビティー、新鮮な食材、地域自慢の料理と酒があります。そんな魅力たっぷりな北海道の楽しくて、おいしくて、なるほど!な情報を、担い手たちの情熱と共に発信します。

当サイトを英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語に翻訳することができます(一部のリンク先ページを除く)。翻訳は機械的に行われるため正確に翻訳されない場合があります。十分ご理解のうえご利用ください。

お問合わせ

株式会社 北海道新聞社
〒060-8711 北海道札幌市中央区大通東4丁目1

食と観光

PAGETOP