気持ちよく1日のスタートを切るために、一杯のコーヒーやバランスの良い朝食をとるのは大切です。しかし忙しい朝に、家で済ませてくるのはちょっと大変な時も。出勤・登校前に立ち寄ることができる時間から営業し、〝モーニングメニュー〟を提供する喫茶店&カフェは貴重な存在です。そんなお店を札幌市中央区から5軒ご紹介します。
目次
路面店でカフェ文化を発信するコーヒーショップ
ONIYANMA COFFEE&BEER(オニヤンマ コーヒー&ビア)
表ドアが開くと赤いボディーのロースターがお目見え。心地よいコーヒーの香りが、朝のぼやけた感覚をシャキッと目覚ませてくれます。ここは2016年4月にオープンした自家焙煎のスペシャルティコーヒーが楽しめるカフェ。地下鉄大通駅1番出口から徒歩3分程度という好立地にあり、朝8時の開店と同時に、近所の会社に勤めるビジネスマンや付近のホテルから流れてきた観光客が、目覚めのコーヒーや朝食を求めて続々訪れて来ます。
午前8時~10時のモーニングタイムにはパン中心のモーニングセットと、プラスのドリンクやサラダ、各種トッピングを楽しむことができます。一番人気はガラス瓶にマッシュポテトと卵を入れて熱したロサンゼルス発祥といわれる卵料理「エッグスラット」のセット。半熟卵とポテトがとろけるおいしさで、そのままトーストにのせて食べるのがおすすめ。
そのほか北区新川の「boulangerie Paume」から仕入れている同店人気の「クロワッサン」と「シナモンロール」はオールタイムで提供しています。
モーニングセットのドリンクは別途オーダーとなり、プラス220円で「アメリカーノ」、プラス300円で「カフェラテ」などがラインアップされています。
本日のコーヒーは不定期で変わり、取材日にはホンジュラス、ブラジル、インドネシアの豆を使用した深煎りのハウスブレンド「オニヤンマブレンド」が提供されていました。ガツンとした味わいで後味はすっきり。トーストの風味にもマッチし、朝の目覚めにぴったりです。
テイクアウトでも人気のスペシャルティコーヒーは、厳選したシングルオリジンの豆をライトロースト。「豆が本来持つ果物のようなフレーバーを味わっていただける豆を仕入れています」と教えてくれた焙煎士/バリスタの髙橋尚也さん。
午前11時からはカレーやパスタなどの〝カフェごはん〟も登場。スイーツ、クラフトビールなどのアルコールもあり、オールタイム楽しめる居心地のいい空間です。
住所…札幌市中央区南1条西6丁目21-1 センチュリーヒルズ1F |
電話…011・207・5454 |
座席…20席 |
営業時間…8:00~20:00(L.O.19:30)、日曜・祝日は11:00~19:00(L.O.18:30) |
モーニングタイム…8:00~10:00 |
定休日…月曜 |
駐車場…なし |
温かいスープとコーヒー、音楽に癒やされる朝
珈琲・軽食 ひいらぎ
札幌中心部からほど近いのに喧騒から離れた創成川北東エリア。地下鉄東西線バスセンター前駅5番・8番出口から徒歩2分の場所にたたずむ「ひいらぎ」は、アイリッシュ音楽をはじめとしたワールドミュージックが心地よく流れ、ほっと落ち着く空間です。皆上まゆ子オーナーが「ガヤガヤしていないこの場所が気に入って」、2012年にオープン。今年11年目に入りました。
朝7時30分の営業開始から閉店まで、「宮越屋珈琲」の豆をハンドドリップで丁寧に落とすコーヒーをはじめとした各種ドリンクに、多彩なトースト&サンドイッチ、自家製ケーキやパフェなどのスイーツを提供。朝食には具だくさんの日替わりスープと厚切りトーストがセットになった「スープset」などのセットメニューがおすすめです。取材日の日替わりスープは「ロールキャベツのクリームソース」。あっさりとした味付けのクリームソースは、朝食べても重くなく、ひき肉がぎゅっと詰まったロールキャベツは食べ応え十分。野菜もしっかり食べられて、1日のスタートに最適な一品です。トーストが「ふわふわ玉子サンド」など選べるサンドイッチに変わる「よくばりset」もおすすめ。パンは特にトーストにすると絶品と評判の「おかめや」の食パンを使用。これ目当てのお客も多いそうです。
自身もバンドを組んでギターやボーカルを担当しているという音楽好きの皆上オーナー。オープン以来、お店で音楽ライブや落語会などのイベントを開催しています。「狭いスペースですが、飲み物片手に目の前で生演奏を聴くというのは、ホールとはまた違った楽しさがありますよ」とにっこり。午前11時30分からは食事メニューがオーダーでき、日替わりランチも登場。さまざまな使い方、楽しみ方ができる喫茶店です。
住所…札幌市中央区大通東3丁目1-27 富士ビル1F |
電話…011・231・3939 |
座席…20席 |
営業時間…7:30~18:00(変更の場合あり、SNSで告知)※麺類・ごはんものは11:30〜の提供 |
定休日…木曜・日曜・祝日 ※イベントや貸切などで営業の場合あり |
駐車場…なし |
ビジネス街の“とまり木”として50年以上続く喫茶店
珈琲店 エーデルワイス
地下鉄大通駅から徒歩5分、札幌駅前通地下歩行空間「チ・カ・ホ」と直結する敷島ビルで、1971年から続く老舗喫茶店の「珈琲店 エーデルワイス」。周辺は札幌随一の官庁・オフィス街。商談や打ち合わせ、待ち合わせ、ランチなどで一度はこちらを利用したことのある方も多いのでは?
中心部で朝8時から営業しているので、朝ごはんを食べたり、おめざのコーヒーを飲んで出勤、という利用に大変重宝します。
とにかく食事メニューの豊富さが魅力。よっぽど混み合わない限りオープンから多彩なサンドイッチやトースト、スパゲティなど全てのメニューがオーダーできますが、午前8時から10時45分までは、お得なモーニングセットが5種類用意されています。
おすすめは「モーニングサンド」。サンドイッチ、サラダ、ヨーグルト、ドリンクもセットになって570円というリーズナブルな値段。サラダがボリュームたっぷりなのもうれしいポイントです。喫茶店の王道モーニングセットといえる、トースト、ジャム、ゆで卵、ドリンクの「Aセット」はなんと450円!
現店主の岡崎正幸さんは、長らく店長を務めて2000年に経営を引き継いだそうです。店内には岡崎さんの元気な声とスタッフの合いの手が響き、とてもフレンドリーな雰囲気。「何年も同じ時間に同じ席に座り、同じものを頼む常連さんがたくさんいらっしゃいます。そうしたお客さまに支えられていますから、こちらも気持ちよく過ごしてお帰りいただける店づくりを続けていきますよ」と岡崎店主。今までもこれからも、札幌中心街で働く人々のオアシスのような存在なのです。
住所…札幌市中央区北2条西3丁目1-12 敷島ビルB1F |
電話…011・261・7870 |
座席…約60席 |
営業時間…8:00~18:00 |
モーニングタイム…8:00~10:45 |
定休日…土曜・日曜・祝日 |
駐車場…なし |
こだわりが、そこかしこに散らばるコーヒーショップ
絆珈琲店(きずなコーヒー店)
2018年9月、南9条通と石山通の交差点からほど近い場所にオープンした「絆珈琲店」。自家焙煎のスペシャルティコーヒーと多彩なフード&スイーツを提供するカフェです。
店主の竹川智さんは、全国チェーンのコーヒー店で新店の立ち上げや店長を経験し、その後独学でコーヒー豆の焙煎や淹れ方を追求し独立。ストレートやシングルオリジンのセレクトはもちろんですが、それぞれに個性のある数種類のブレンドが特に魅力的。1人前ずつサイフォンで抽出することにこだわり、豊かな香りを放つ雑味のないクリアな飲み口のコーヒーを楽しませてくれます。
朝7時30分から提供しているモーニングセットは、450円の「ハーフモーニングセット」から650円の「ベーコンエッグモーニングセット」まで、6種類を用意。
おすすめの「ホット玉子サンドモーニングセット」は、ひと口食べた瞬間、手作り玉子サラダの濃厚な玉子味にびっくり。ミニサラダに添えられた手作りドレッシングもおいしいと評判で、「売って欲しい」とのリクエストが絶えないそうです。
全てのセットにドリンクが付き、コーヒーは1.5杯分ほど入ったサイフォンで提供されるので得した気分に。パンは「おかめや」の食パンを使用。トーストした時のサクサク感と中のふわっともちもち感をぜひ味わってください。
料理やスイーツも手作りにこだわる竹川店主。日替わりのランチ定食やパスタランチ、1日5個限定で昔ながらの「絆のプリン」も評判です。選べるフルーツなどと生クリームをはさんだ1口スイーツ「プチパンケーキ」(1個70円)は、「飲み物に合わせてちょっとスイーツを食べたい」とか「レギュラーサイズのスイーツでは多いし…」といった思いに応える気の利いた一品。「コーヒー、食事、スイーツ、お店の雰囲気など何でもいいので、どこか一つ気に入って利用していただけたらうれしいです」という竹川店主のおおらかさが一番の魅力ですね。
住所…札幌市中央区南8条西11丁目3-10 ツインズ南8条七番館1F |
電話…011・252・7955 |
座席…31席 |
営業時間…7:30~17:30(L.O.16:45)、水曜は~15:00(L.O.14:30) |
モーニングタイム… 7:30~11:00入店まで |
定休日…金曜、他月2回不定休※HP、SNSで告知 |
駐車場…2台 |
居心地とセンスの良さで気分がアップ
POP/iN(ポップイン)
2020年7月、地下鉄東西線西18丁目駅の2番出口隣にオープンしたカフェは、おしゃれで開放的。〝HAVE A NiCE DAY〟がコンセプトの、気軽に立ち寄れて、心と身体が健康になる場所です。明るくて広々としたスペースを備えた店内には、グルテンフリーやカフェインレス、植物性のミルクなど身体に優しいメニューを数多くそろえています。
朝8時のオープンと同時に、目覚めのコーヒーや朝食目当てに立ち寄る出勤前のビジネスマンや旅行者、学生さんなどでにぎわいます。
午前10時まではモーニングのドリンク、ハーブチキンサンドやベーグルサンド、ホットドッグの単品とセットを提供。おすすめの「ハーブチキンサンド」など具材にもこだわったフードは、朝食をしっかりとって1日をエネルギッシュに活動したい方にぴったりです。
ドリンクの1番人気は「カフェラテ」。使用している牛乳は自然の甘みが強く、甘味料が入っていないのに奥深い甘みが感じられます。普段より少しおしゃれで優雅な朝を送りたいという方は、焼き菓子とドリンクという選択肢もアリですね。
ランチやカフェタイム、自宅へ帰る前にちょっと一息と、1日の中で思い思いの過ごし方ができる同店。コンセントと無料Wi-Fiが利用できるので、パソコンなどで仕事をしたい方にも便利です。店内にはスロープを設けるなどバリアフリー仕様になっており、お手洗いにはオムツ交換台もあって、小さな子連れの方にも優しい空間です。近くには大学のサテライトや専門学校があり、学生証提示で学割サービスも。テイクアウトメニューも充実している、居心地も使い心地も抜群のカフェです。
住所…札幌市中央区大通西18丁目1 |
電話…なし |
座席…50席 |
営業時間…8:00~20:00(L.O.19:30)※変更になる場合あり |
モーニングタイム…8:00~10:00 |
定休日…年末年始 |
駐車場…なし |