小樽商工会議所青年部(宮本章弘会長)は、スマートフォンで見る地図「おたるあそび」の運用を始めた。インターネットを閲覧する「ブラウザ」の地図上に、歴史的建造物(歴建)や飲食店、土産物店などの情報を表示するもの。市民や観光客の利用を呼びかけている。
ブラウザ方式のため、アプリのダウンロードは不要で、手軽に利用できる。施設の上に「歴建」「食べる」「泊まる」「遊ぶ」「見る」「買う」「ナイトライフ」など、それぞれの分野を意味するマークが表示される、操作で施設の名称、電話番号、営業時間などの情報に触れることができる。衛星利用測位システム(GPS)を活用し、現在地から目的の施設までの道順を表示する機能もある。
青年部では、2022年が設立10周年に当たることから、記念事業として企画。観光庁の「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」に採択され、635万円の補助金を含め770万円で制作。2月下旬に公開した。
ブラウザ方式にした狙いについて、責任者の青年部観光振興委員会の湊一浩委員長は「小樽でしか使えないアプリを観光客にダウンロードしてもらうのは難しい。QRコードなどから、どのスマホでも見られる方が利用率は高くなるはず」と期待する。今後はGPS機能を使ったスタンプラリー機能など、バージョンアップを随時行い、利便性を高めたい考えだ。
公的施設や歴建などを除き6月以降は、掲載を希望する店舗から来年3月までの掲載料として6千円を徴収する。宮本会長は「より利便性を高め、参加してよかったと思えるものにしたい」と話している。
おたるあそびはhttps://otaru-asobi.jp/から利用できる。(石垣総静)
(北海道新聞2023年3月7日掲載)