【石狩】市は17日、市内の観光スポットや飲食店、公共施設などの情報を、スマートフォンやパソコンで手軽に閲覧できる「デジタルマップ」の運用を開始。探したいスポットや施設のジャンルを選んだり、キーワードを入れたりすると地図上に店などのアイコンが表示され、行きたい場所への経路もすぐに分かる。五つの観光モデルコースも紹介している。
観光客誘致や市民サービスの向上が狙い。制作は、札幌の広告業ニトリパブリックに委託した。マップに連動した紙の観光パンレット作製も含め、費用は1650万円。このうち半分は国の交付金を活用した。
マップには、約300のスポット・施設のアイコンが表示される。道の駅などの観光地を始め、70以上の飲食店やドッグランのある公園、コミュニティーセンターなど市民にとっても身近な場所も登録されている。「食べる」「遊ぶ」など19ジャンルの中から探したい場所を絞り込める。
マップ上のアイコンを選ぶと、各場所を紹介する文章や電話番号、営業時間、料金などが分かる。各場所の既存のホームページや紹介動画、交流サイト(SNS)にもアクセスできる。多目的トイレや駐車場の有無などは、ピクトグラムで表記。地図アプリ「グーグルマップ」と連動しており、現在地などからの最短経路も簡単に調べられる。英語や中国語など7カ国語に対応している。
ドライブ観光客向けに「春のグルメ」「親子で楽しい」など五つの周遊モデルコースも紹介。現在地を示すアイコンに市公認のキャラクター「さけ太郎」と「さけ子」を採用するなど、独自性も出した。マップ内の各情報をより詳しく紹介する特設ページも制作しており、情報は随時拡充していく。市商工労働観光課は「観光はもちろん、市民生活にも役立ててほしい」としている。
URLはデジタルマップが(https://platinumaps.jp/d/ishikari-city)、特設ページが(https://map.ishikari-kankou.net/)。(和賀豊)
(北海道新聞2023年3月17日掲載)
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