【上川】町内を訪れる観光客に魅力を伝え、滞在時間を延ばしてもらおうと、町は新しい観光パンフレット「KAMIKAWA TRIP(カミカワ・トリップ)」を製作した。観光地や飲食店、自然散策など温泉だけでないスポットを紹介し、観光客の満足度を高めていく狙いだ。
製作は、民間企業から町に派遣されている「地域活性化起業人」の越中谷(えっちゅうや)翔子さん(30)と、今月から「―起業人」となった阿部真悠さん(28)が担当した。2人はユーザー視点から使い勝手を考えたパンフレット作成を町に提案し、採用された。黒岳の紅葉や銀河・流星の滝といった自然のほか、「渓谷味豚(みとん)」「上川ラーメン」や町内の土産など、上川の誇る層雲峡温泉に負けない「お薦め品」を前面に押し出した。
パンフレットはB5判22ページと手に取りやすいサイズ。2人は「季節や目的にかかわらず、上川町を楽しめるパンフレットが完成した」と自信をのぞかせる。
町内の観光施設のほか、旭川空港や上川付近の道の駅などで配布する。今月からは層雲峡観光協会のホームページ(https://sounkyo.net/)でも閲覧できる。(小林健太郎)
(北海道新聞2023年4月6日掲載)