北海道では、各地のコミュニティーFMのパーソナリティーさんが日々、地域に密着した話題と楽しいトークでリスナーを楽しませてくれています。そんな〝地域の達人〟に、とっておきのスポットをリレー形式で紹介してもらいます。2回目は、観光都市・小樽のFMおたるプロデューサーの田口智子さんです!
目次
心癒やされる絶景 @祝津パノラマ展望台
小樽に25年以上暮らす私でも、必ず立ち寄り、写真を撮りたくなってしまうほど魅力的な場所。それが、真っ青な海と空が広がる「祝津パノラマ展望台」です。ニセコ積丹小樽海岸国定公園の一部でもあるこちらの展望台は、北海道内で唯一の「海域公園地区」となっています。
2021年には、私と一緒にFMおたるのYouTube番組「浜れでぃお」を担当している、小樽のデザイナー・佐藤じんたんが制作したフォトスポットも新設。鳥の翼のように見えますが、よーく見ると、小樽・祝津にちなんだ生き物が描かれています。ぜひ立ち寄って見てもらい、写真を撮っていってくださいね。
標高70.9メートルの高さからは、ぐるりとパノラマに広がる景色や小樽市ニシン御殿の建物、断崖・奇岩を眺めることができます。さらに、季節や時間帯によっては、美しい夕日が見られるスポットとしても有名。私はいつも駐車場に車を止め、しばらく車内でぼーっと海を眺めながら過ごします。とっても心癒やされるひとときですよ。
▽住所/小樽市祝津3丁目 |
▽年中無休 |
▽駐車場 10台 |
▽HP/https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020100900664/ |
幻想的な空間でカフェを @北一ホール
FMおたるの親会社は、小樽を代表する企業の一つ、北一硝子です。今でこそ、多くの観光客が行き交う小樽・堺町通りですが、北一硝子三号館ができるまでは、昔の問屋街の雰囲気が残るややさびれたエリアでした。
昭和58年(1983年)、北一硝子の浅原健藏社長は、明治24年(1891年)築の旧木村倉庫を活用して北一硝子三号館をオープン。古い建物に光を当て、ガラスショップとして活用したことで、「小樽はノスタルジックな町」というイメージが生まれました。
これをきっかけに、小樽では歴史的建造物がカフェやショップに再活用されるようになり、観光客がたくさん訪れるようになったんです。
そんな北一硝子三号館内には、167個の石油ランプがともる「北一ホール」があります。開店の10時からスタッフがひとつひとつ丁寧にランプをともし、点灯作業が一段落した10時半ごろから飲食が可能です。幻想的な空間のなか、私のオススメ「北一特製ミルクティー」を味わってみてくださいね。
なお、毎月第3水曜日11時からは、「北一硝子まごころお届けラジオ便」という番組も放送しています。毎月、私が北一硝子スタッフと一緒に、ガラスを手にしながらお送りする生放送の1時間。ぜひ番組にもお付き合いください♪
▽住所/小樽市堺町7-26 北一硝子三号館内 |
▽営業時間/午前10時~午後6時(カフェオーダーは午前10時半~)※営業時間は、季節によって変動の可能性あり |
▽TEL/0134・33・1993(代表電話) |
▽定休日/年中無休 |
▽特約駐車場 有 |
▽HP/https://kitaichiglass.co.jp/ |
昭和レトロな空間 @喫茶 ルナパーク
FMおたるから徒歩7分、別名「FMおたるの社食」と呼ばれている喫茶店です。1980年、坂の上の住宅街にオープンした「ルナパーク」は、小樽では郊外型喫茶店のはしりだったそうで、今でもランチタイムは駐車場がびっしりになるほど人気のお店です。
外回りの営業マンからご近所のおじいちゃん、三世代で通う家族連れなど、長く老若男女に愛されています。とくに、明るくシャキシャキしたママさんを慕う常連客は多く、私もその一人。FMおたる関係者も、日々ランチやコーヒータイムに通っています。
店内は、えんじ色のビロード生地のソファ、銅製天板のテーブルが昭和レトロ感満載で、店内も広く、ゆったり落ち着けるのが良いところです。
豊富なメニューの中、私のオススメはフレンチトースト。スキレットで焼かれ、熱々で出されるのがポイントです。そのほか、こちらもジュージューな状態で提供される「鉄板ナポリタン」「鉄板カツミート」「鉄板ハンバーグミート」は、ルナパークの「鉄板3兄弟」と言われており、大人気のメニュー。ぜひこちらもお試しください。
▽住所/小樽市松ケ枝1丁目21-5 |
▽営業時間/午前9時半~午後7時 |
▽定休日 無休 |
▽TEL/0134・32・9789 |
▽駐車場/10台 |
▽https://twitter.com/home |
〝地域の達人〟おすすめ! 旭川のとっておきスポット5選~地域FM発①
小樽市民が愛するカマボコ @大八栗原蒲鉾店 本店
札幌出身の私が小樽に来て驚いたのが、小樽では蒲鉾(かまぼこ)がとても身近な食べ物であること。蒲鉾は「小樽人のおやつ」といっても過言ではなく、なかでも、創業1914年の「大八栗原蒲鉾店」は市民に根強く愛されているお店です。
栗原蒲鉾店には、「棒天」や「イカつまみ」「チーズ棒」など30種類ほどの蒲鉾がありますが、三代目・栗原 康社長がこだわる宗八カレイを使用した「復古版 角焼き」は特にオススメ。
宗八カレイは昭和初期まで小樽の蒲鉾に使用されていたものの、材料の高騰と加工が大変なことなどから、味のないスケソウダラをアミノ酸調味料で味付けした蒲鉾が主流になりました。しかし、「初代がこだわっていた宗八カレイの蒲鉾をまた作りたい…」という現社長の熱い思いと技術革新のおかげで、「復古版 角焼き」が完成。添加物を使わない本物の蒲鉾は、見事、全国蒲鉾品評会で頂点となる「農林水産大臣賞」を受賞しました!
そんな熱い思いをもつ栗原社長は、FMおたるで午後3時に流れる栗原蒲鉾店の時報コマーシャルにも出演されています。私が入社する前から流れている名物CMなんですよ!
▽住所/小樽市入船1丁目11-19 |
▽営業時間/午前9時半~午後7時 |
▽定休日 無休 |
▽TEL/0134・22・2566 |
▽駐車場 無 |
▽HP/http://www.dai8kurihara.net/ |
〝地域の達人〟おすすめ!函館のとっておきスポット5選~地域FM発③
1918年創業の飴専門店 @飴屋六兵衛本舗 飴谷製菓
パーソナリティーは喉が命。私のような仕事にとって、飴(あめ)は必須アイテムと言えます。とくに私が大好きなのが、1918年に創業し全国でも珍しい、飴を専門に扱う「飴屋六兵衛本舗 飴谷製菓」の飴です。
屋号にもなっている初代・飴屋六兵衛氏が富山にて飴屋を始め、明治24年頃、3代目六兵衛が小樽に渡り、現在まで飴を作り続けているんです!
北海道の甜菜糖と小樽の水で作られた飴谷製菓の飴は、現在も昔と変わらない職人かたぎな作り方。機械も使いますが、主力商品の「たんきり飴」はオートメーションでは作れず、飴を引っ張って伸ばすことで空気を含ませ、ハサミを使って人の手で切っているんです。また、カラフルな「手まり玉」は、それぞれの色を組み合わせて作る「組み細工」の手法を使っており、うまく組み合わせるのは職人技が必要だそうですよ。
飴谷製菓の店頭には、飴を販売するワゴンが置かれています。昔ながらの屋台に並ぶ飴を見ると、ついどれもこれも買いたくなってしまうのが困りもの(笑)。なかでも私が大好きなのは、優しい甘さの「甘酒飴」と、中にあんこが入っている「雪たん飴」です。いつも、会社のデスクに常備しています。ぜひ、自分へのお土産に、どなたかへのちょっとしたお土産に、飴谷製菓の飴はいかがでしょうか。
▽住所/小樽市色内2丁目4-23 |
▽営業時間/午前9時~午後5時 |
▽定休日/日曜・祝日 |
▽TEL/0134・22・8690 |
▽駐車場 無 |
▽HP/https://otaru.gr.jp/shop/ametaniseika |
紹介者:FMおたるプロデューサー 田口智子さん
<FMおたる>1996年7月27日、北海道で9番目に開局。2020年には開局25周年を迎えました。開局時は観光客の多い堺町通りにありましたが、10年ほど前に市内の小高い丘に建つ小樽看護学校1階へ移転。眺望がバツグンの場所にあります。社長以下、社員6名とサポートスタッフ2名で運営し、約40名の外部パーソナリティーも番組を盛り上げてくれています。
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