北見市留辺蘂町温根湯温泉のホテル「大江本家」が4月から、個人宿泊客向けのサービス充実に力を入れている。無料で飲み物を楽しめるラウンジを増やしたほか、客室を全室禁煙に変えた。
大江本家は創業1899年(明治32年)の老舗。現在の客室は174室で、個人客を始め企業の宴会利用や地元の老人クラブ、道外からのツアー客など顧客層は幅広い。
フロントのある飛燕(ひえん)閣2階には、同館上層階宿泊客向けに昨年「せせらぎラウンジ」を開設。45平方メートルのスペースにソファが並び、アルコールもある。
さらに、4月からは1階の喫茶「シスレー」を模様替えしてラウンジにした。77平方メートルで約40席あり、コーヒーのほかソフトドリンクのサーバーがあり、自由に飲める。いずれも無加川の流れを間近に楽しむことができる。利用はツアーや団体以外の個人客が対象。
また、禁煙ルームの希望が増えたことから、昨年末からフロアごとに禁煙化を進め、4月から客室全室を禁煙とした。
大江本家の須藤哲史常務は「一般個人客の満足度をより高めることで、リピーターを増やしていきたい」と話している。(五十嵐文弥)
(北海道新聞2023年4月19日掲載)