【恵庭】6~7月の「全国都市緑化北海道フェア」(ガーデンフェスタ北海道2022)の主会場となる観光エリア「はなふる」(南島松)内に、ホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット・北海道えにわ」が26日、開業した。宿泊客に市内の飲食店や観光地への周遊を促すため、レストランを設けず、宿泊に特化した。市やホテル関係者はガーデンフェスタによる集客効果を期待する。
住宅メーカー大手の積水ハウス(大阪)と、米大手ホテルチェーンのマリオット・インターナショナルが開業した。近くに道と川の駅「花ロードえにわ」があり、道の駅近隣にホテルを整備する両社のプロジェクトの一つ。同日、空知管内長沼町にオープンしたホテルとともに道内初となった。6月23日には上川管内南富良野町にも開業する。
「えにわ」は4階建て102室。客室はキングサイズベッドルームとツインの2タイプで、はなふる内の庭園や漁川が一望できる。開放的なロビーラウンジには、恵庭にゆかりある芸術家のオブジェや花器などの作品約10点を飾った。1泊1室1万4千円台から。ホテル内にレストランはないが、事前予約制で地場産食材を使ったスープカレー中心の「朝食ボックス」付き宿泊プランが用意されている。
オープニングセレモニーでは、両社の代表者や原田裕市長らがテープカットを行った。
原田市長は「(ガーデンフェスタを機に)多くの方に宿泊して楽しんでもらいたい」とあいさつ。ホテルの高嶋武支配人は「イベントは多くの方にホテルを知ってもらう機会。客室の窓から北海道のガーデンを感じてもらいたい」と話した。(中川渚)
(北海道新聞2022年5月27日掲載)