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2023.06.13

From北海道新聞

ビジターセンター周辺で撮影 文章を添えて*サロベツ「花ニュース」人気*幌延町協力隊・貞広さん*「原野の魅力伝えたい」*春から秋 毎週無料配布

北海道新聞記事
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「ほろのべ・サロベツ 花*NEWS」を手に持つ貞広拓哉さん
「ほろのべ・サロベツ 花*NEWS」を手に持つ貞広拓哉さん

 【幌延】サロベツ原野の幌延ビジターセンター(下沼)周辺に咲く花を写真で紹介する「ほろのべ・サロベツ 花*NEWS(ニュース)」が、観光客らの人気を集めている。町が3年前から発行し、町地域おこし協力隊員の貞広拓哉さん(28)が編集に当たっている。春から秋にかけて毎週発行し、センターで無料配布している。貞広さんは「これからサロベツ原野を代表するエゾカンゾウなどが見頃を迎えるので、現地を訪れる際の参考にしてもらえば」と話す。

 ニュースはA4判カラー1枚。2020年6月に発行を始め、昨年までに特別号を含め56号まで発行された。今年は4月下旬のセンターを紹介した特別号を皮切りに、最新の今月2日発行の61号まで計5回発行。観光客らからは「咲いている花の名前がひと目でわかる」などと好評だ。

 最新号は、ハクサンチドリやミツガシワ、ホロムイイチゴなど5種類の花の写真を掲載している。今年からサロベツ原野にちなんだクイズコーナーも加えた。

 貞広さんは毎週水曜に幌延ビジターセンター周辺に咲く4、5種類の花を撮影し、文章を添えてニュースを作成。同じ週の金曜日の朝に30~50枚をセンターに置いている。ニュースは町のホームページや幌延町・豊富町観光促進協議会のフェイスブックでも見ることができる。

 貞広さんは胆振管内むかわ町出身。幼少の頃から草花など自然が好きだった。旭川で会社勤めをしていた19年ごろ、休暇で幌延、豊富両町のサロベツ原野を度々訪問した。木道から沼と湖を臨むことができる幌延ビジターセンター周辺の雄大な自然に魅せられ、「幌延のサロベツ原野の魅力を広く伝えたい」と20年4月に協力隊員となり、ニュース発行を思い立った。

 「同じ花でも咲き方や天候によって見え方が違う。何度来てもあきないサロベツ原野の魅力を今後もていねいに発信していきたい」と貞広さん。幌延ビジターセンターの営業時間は午前9時~午後5時(開館は5~10月)。無料。(田中雅章)

(北海道新聞2023年6月6日掲載)

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