小樽散策をしていてちょっと休憩…という時に訪れたいカフェ。小樽市内には小さなカフェがたくさんあるので、これからの季節、カフェ自体を目的にあちこち歩いてみても楽しいはず。小樽市民が足繁く通う素敵なカフェをJR小樽駅と南小樽駅周辺の2回に分けてご紹介します。まずは、小樽駅から歩いて行ける中心部エリアのオススメのカフェ5軒です。
目次
時間と空間を味わう マリーローランサン
小樽駅前のビル、サンビルスクエア1Fにある喫茶店です。以前は別の場所で営業していましたが、駅前ビルの建て替えに合わせて現在地に移転しました。
店内は、シックでモダンな大人の雰囲気。おしゃべりを楽しむというよりは、コーヒー片手にほっと一息、静かな時間と空間を味わう…そんなお店になっています。
オススメは、ケーキセット。こちらのケーキは、全般的に甘さ控えめで、ショーケースには、ガトーショコラや旬のフルーツを使ったショートケーキがずらりと並んでいます。中でも、「マリーローランサンといえばコレ!」というくらい人気なのが、ブルーベリータルト。大人気のため売り切れのこともありますが、もしあったらラッキーですよ! 苦みの強いストロングブレンドコーヒーと相性ピッタリですので、ぜひ一緒に味わってみてください。
住所/小樽市稲穂3丁目9の1サンビルスクエア1F |
TEL/0134・32・4222 |
営業時間/8時~20時 |
定休日/火曜、元旦 |
駐車場/2,000円以上の利用で提携駐車場の駐車券発行 |
職人が手がけるコーヒーとパン アルチザン
小樽駅から徒歩10分の場所にある、ご夫婦で営む自家焙煎のコーヒーが美味しいお店です。「アルチザン」とは、フランス語で「職人」の意味。その名の通り、店内の奥側にある焙煎室で黙々と作業するマスターの姿を、ガラス越しに見ることがきる時もありますよ。
そんなこだわりのコーヒーと共に人気なのが、パンメニューの数々です。ランチタイムには、「マフィン・オープンサンドセット」や野菜とパンを合わせてサラダ風にした「パンサラダセット」など軽食も楽しめます。
昼前には、マスター手作りのパンも店内に並びます。この焼きたてパンを楽しみにしている常連さんも多いとか。テイクアウトすることや、コーヒーなどと一緒に店内で食べることもできます。コーヒー豆の販売もしていますので、ぜひ小樽のお土産にいかがでしょうか。
住所/小樽市稲穂2丁目5の110 |
TEL/0134・23・3300 |
営業時間/9時~19時 |
定休日/不定休 |
駐車場/5台 |
旧手宮線跡地に佇む 北ぢぞう(レールウェイ)
明治13年(1880年)、北海道初の鉄道となる「幌内鉄道」が手宮(小樽)~札幌間で開通します。明治15年には幌内炭鉱のある幌内(三笠)間まで全面開通し、石炭輸送が本格化します。
このうち小樽(現在の南小樽)~手宮間は、後に「手宮線」と改正され、廃線後も大切な鉄道遺産として線路は残され、散策路が整備されています。そんな旧手宮線跡地の線路脇にある建物がリフォームされ、「レールウェイ」というコミュニティースペースになりました。そのレールウェイの中にあるのが、喫茶「北ぢぞう」です。
北ぢぞうを営む田中さんは、高校卒業後に定山渓鉄道株式会社(現在のじょうてつ)に就職。以後、いろいろな仕事をしましたが、「最後の仕事も鉄道の近くがいい」とこの場所を選びました。
オススメランチの「パンセット」は、パン屋でも働いていた田中さんが選んだ玄米パンのトーストに日替わりの小鉢やサラダ、卵が添えられ、コーヒーもついて500円! もちろん、ドリンクだけでもOKですので、旧手宮線散策のひと休みにいかがでしょうか。
住所/小樽市色内2丁目13の15 |
TEL/080・5423・7658 |
営業時間/11時30分~14時 |
駐車場/3台 |
〈地域FM発〉〝地域の達人〟が教える、とっておきスポット ②小樽編
小樽の文学と芸術に寄り添う JJ‘s CAFÉ
市立小樽文学館内にある、ポップな雰囲気のカフェ。JJとは、古本とカフェ、コーヒーを愛したエッセイスト植草甚一さんのニックネームで、カフェオープン時、ちょうど植草さんの企画展をしていたことで名付けられたそうです。
お茶やコーヒーはセルフ式、お代は「自由」というドネーション(寄付)方式を取っています。また、カフェだけの利用であれば入館料も必要ありません! そんな気軽に利用できるカフェなのですが、せっかくですから、小樽ゆかりの文学者の石川啄木や伊藤整の常設展示を楽しんだり、同じ館内にある美術館で中村善作の風景画や一原有徳の版画などを鑑賞してはいかがでしょうか? 小樽の文学やアートに触れた後の一休みのスポットとして利用していただければと思います。
住所/小樽市色内1丁目9の5(市立小樽文学館内) |
TEL/0134・32・2388 |
営業時間/9時30分~17時 |
定休日/月曜(月曜が祝日の場合はその翌日)、年末年始 |
駐車場/20台 |
大人の遊び心を感じる空間 PRESS CAFÉ
2024年度から新1万円札に描かれる人物として注目を浴びている、明治・大正期の実業家渋沢栄一。「日本の資本主義の父」とも呼ばれる渋沢ゆかりの小樽市指定歴史的建造物の旧澁澤倉庫内にあります。小樽運河の北端に位置する通称「北運河」のほとりにあり、とても雰囲気のあるカフェです。
1892年(明治25年)建築の旧澁澤倉庫は、木骨石造の倉庫建築です。カフェの店主の稲葉圭計(よしかず)さんが愛するクラシックカーと建物の相性もピッタリで、落ち着いた中にも大人の遊び心を感じる空間になっています。
また、お昼前後に店に入ると、良いカレーの香りが漂ってきます。パスタやスイーツも各種ありますが、この香りで「毎回カレーを食べてしまう」という常連客も多いんです。カレーは、さらっとしたスープの「北インド風チキンカリー」とややとろみのある「キーマカリー」が人気。13種類のスパイスと3種類のハーブをベースに、たっぷりの玉ねぎとトマトソースを使い、じっくり煮込まれています。コーヒーも美味しいのですが、ぜひ、店主自慢のカレーもお楽しみください。
住所/小樽市色内3丁目3の21 |
TEL/0134・24・8028 |
営業時間/11時30分~22時 |
定休日/木・金曜 |
駐車場/30台 |