【遠軽】道の駅「遠軽森のオホーツク」で販売中の黒曜石にちなんだスイーツやカレーが人気だ。町内の白滝遺跡群から出土した黒曜石製石器群の国宝指定を受け、以前から販売する黒いソフトクリームは今夏、定番のバニラソフトなどを抑えて１番の売れ筋となり、新商品のカレーも売れ行き好調という。１０月７、８の両日に「黒」をテーマにした初のイベントも予定。さらなる集客につなげる考えだ。
同駅の１階フードコートで販売する黒いソフトクリーム「ジオソフト」（４５０円）は、開業当初からの看板商品。ごまペーストを使った優しい甘さが特徴で、昨年度繁忙期（２２年４～８月）の売り上げは３２０８個。同閑散期（２２年９月～２３年３月）は、１１月に国の文化審議会が国宝指定の答申を示してから寒さを問わず注文が急増。前年同期比５・８倍の３５０７個、本年度の繁忙期（２３年４～８月）は同２・３倍の７３６５個に達した。
フードコート内では今年７月、かき氷とソフトクリームを合わせたオリジナルスイーツ「ロックバレー」（５００円）に、ごまソースをかけた「ジオ」味が新登場。竹炭を使って黒く着色した牛すじ肉入りの「ジオカレー」（９８０円）も数量限定でメニュー化され、いずれも「想定を上回る反響がある」（担当者）。
黒曜石関連の商品は物販コーナーにも。ベル食品遠軽工場で製造したレトルトカレー「遠軽町の国宝 黒曜石器群のような！黒いカレー」（６５０円）は７月２７日から取り扱い、８月末までの約１カ月間で４００食以上販売。中身もパッケージも黒一色で統一し、遠軽観光の土産として、今後も注目されそうだ。
１０月のイベント「今日は何の日？黒曜日」は同駅主催。黒曜石の解説動画を上映するほか、７日は午後６時からアクティビティ「ジップライン」で初の夜間営業を行う。８日は午後２時から黒曜石製のナイフで食材を切る体験ができるブースを設ける。問い合わせは同駅、電話０１５８・４２・４５３６へ。（佐藤諒一）
(北海道新聞２０２３年９月７日掲載)
黒曜石器？いいえ くろッケです＊真っ黒だけどホクホクうまい＊白滝・白楊舎が販売
