【枝幸】社会福祉法人歌登福祉会の歌登授産所は今月、町内産はちみつの新商品を発売した。既存商品より小さい100グラム瓶で、紙箱入りだ。贈り物や土産物用を意識したという。この商品は、稚内信金からプレゼント用に大口発注を受けたことから生まれた。
稚内信金は約2万3千人の年金受給者に誕生日プレゼントを贈っている。毎年、贈答品は取引先から調達しているが、今年は「栄養があり、こだわりを持って製造されている」として、歌登授産所のはちみつを採用した。
授産所にとっては、過去にない大量の受注だった。これまでは、職員がラベルを手作りしていたが、専門業者に依頼し、黒色の紙に金字で印刷した高級感のあるものにした。稚内信金からはちみつを受け取った人たちに好評で「どこで買えますか」などと問い合わせが来るようになったという。
歌登授産所のハチミツはこれまで、最小サイズで160グラム瓶。新商品はそれより少ない100グラム瓶。授産所のハチミツを多くの人に知ってもらう機会にと、新たに紙箱も作った。
100グラム瓶は1個864円で、3個入りは2268円。授産所は「さっぱりとした、くどくない甘さを味わって」とPRする。授産所で直売しているほか、町内外の観光施設や商店などへ販路拡大を目指す。問い合わせは歌登授産所、電話0163・68・3422へ。(佐々木克昌)
(北海道新聞2023年9月7日掲載)