【砂川】市内のおにぎり店「おむすび満(みつる)」が、10月に開店から3年を迎えた。店主の船田満さん(40)は、ゆめぴりかのおいしさにほれ込んで砂川市に移住し、店を開いた。今後は市内だけでなく空知管内各地のイベントなどで販売し、砂川の米のおいしさを広める考えだ。
船田さんは大阪府出身。自動車やバイクの整備士として働いていたが、2015年にスノーボード好きが高じて十勝管内新得町に移住した。旅館で働いた時、利用客が「おいしいから食べてみて」と差し入れてくれたゆめぴりかを食べて、味に感動。ゆめぴりかは冷めてもおいしく、「この味をおにぎりで伝えたい」と18年、ゆめぴりかの有力産地である砂川市の協力隊員となって、20年に店を開業した。
米にはこだわった。農薬や化学肥料を通常の半分以下に抑えた新砂川農協の特別栽培米を土鍋で炊きあげる。
営業日は妻の良子さんと午前5時半から仕込みを始め、1日に約200個を握る。塩むすび(110円)、ツナマヨ(200円)、しゃけ(220円)といった定番から、月替わりや日替わりなど計18種を作る。牛すじとこんにゃくをみそで煮込んだ大阪の郷土料理「どて焼き」(300円)をおかずとして用意、故郷の味も再現した。
コロナ禍で少なかったイベントも増え、定休日を中心に積極的に出店している。船田さんは「今後は空知管内のイベントを回って、砂川の米のおいしさを広めたい」と張り切っている。
店は商業施設「AiAi」(市東1南1)内で午前10時~午後5時。定休日は月曜、火曜、金曜(祝日は営業)。
問い合わせは船田さん、電話080・4244・6651へ。(宇田川創良)
(北海道新聞2023年10月24日掲載)
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