室蘭港エンルムマリーナのセンターハウス内の弁当店「母恋めし本舗」(絵鞆町)は、中国の日本産水産物の禁輸措置で痛手を受けるホタテを支援しようと、オホーツク産を使った山海漬けを開発、同時に元々メインの食材として活用していた胆振産ホッキ貝の山海漬けも新たに作り、二つを10月に同本舗などで発売した。関根勝治代表(84)は「二つ合わせて贈呈品としても売り込みたい」と話す。
山海漬けは、かす漬けとわさび、キュウリの塩漬けなどで造られた山海漬けのたれに、ホタテとホッキをそれぞれ数日間漬けて作った。1パック150グラムで、価格はホタテが千円、ホッキが1200円。
母恋めし本舗が製造販売する、ホッキ貝が主役の駅弁「母恋めし」は長年、室蘭名物として定着している。関根さんは「ホッキとホタテの山海漬けを二つ同時に発売することで室蘭の新たな名物にしたい」と語る。二つの山海漬けはJR母恋駅内でも販売している。問い合わせは同店、電話0143・27・2777へ。(広川春男)
(北海道新聞2023年11月1日掲載)