【豊富】無人カフェ「NENO HOSHI CAFE(ネノ・ホシ・カフェ)」が、町内中心部の大通9に開店した。稚内、留萌両保健所によると、宗谷、留萌両管内での無人カフェ出店は初めて。店主の豊富町観光協会会長で会社経営の鈴木講二さん(71)は「町民や観光客、ビジネスマンなど、誰でも気軽に立ち寄れるみんなの憩いの場にしたい」と話している。
鈴木さんは、気軽に立ち寄れて安い値段で飲み物を楽しめる場所が町内中心部にないため、人件費がかからない無人カフェの出店を思い立った。昨年から1年半にわたり国道40号沿いの木造2階建て延べ約450平方メートルの空き店舗の内外装を約3千万円かけて全面改修し、10月26日にオープン。1階にカフェと倉庫、2階に事務所を設けた。
カフェ部分は約40平方メートルで、大小のテーブル7台と計24席を用意。コーヒーは「濃いめ」「薄め」など4種類あり、緑茶、紅茶、ココアを加えた計7種類を取りそろえた。飲む時は、専用パックをホット飲料用の抽出機にセットする。1杯200円で、飲み物代は専用箱に入れる仕組み。
トイレと冷暖房も完備し、駐車場は約20台分。週刊誌など雑誌も数種類置いている。安全確保のため、鈴木さんが1日数回訪れるほか、店内には防犯カメラも設置している。鈴木さんは「お客さんの声を聞いて店内の設備などカフェを充実させていきたい」と話す。
営業時間は午前10時~午後3時。土日曜祝日休み。問い合わせは鈴木さん、電話090・1528・3387へ。(田中雅章)
(北海道新聞2023年11月2日掲載)