【訓子府】空洞化が進む町中心部の元町に、飲食店「めしや 爽(そう)」が6日、オープン。昼は地元産野菜のスープカレー、夜は海鮮や肉の炉端焼きを味わえ、カラオケも楽しめる。町出身の山田一男代表(48)は「地元の人が集まってにぎわう場になれば」と意気込む。
山田さんは町内で葬儀社や仕出し店を営み、今春まで焼き肉店も経営していた。高齢化を理由に町内の飲食店閉店が相次いだことに危機感を持ち、「人が集まりやすい町の中心部で、子どもから高齢者まで一日中楽しめる場が必要だ」と一念発起。居酒屋だった空き店舗を改装した。
昼はナスやキャベツ、ニンジンなどを使った「7種の野菜スープカレー」(1100円)を、夜は囲炉裏(いろり)を囲みイカや活ダコなどの海鮮、サガリなどの炭火焼きを提供する。今後、タレカツ丼などメニューを増やす予定。巨大スクリーンやプロジェクター、カラオケ機器も設け、1曲200円で歌うことができる。
町商工会の関泰宏経営指導員は「中心部はコロナ禍で人通りが減り、飲食店は苦しい状況だった。まちが明るくなるきっかけになる」と期待する。
昼営業は午前11時から、夜は午後5時~10時。水曜と第2・4週の火曜休み。問い合わせは電話0157・57・7723へ。(中川渚)
(北海道新聞2023年11月3日掲載)