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2023.11.23

From北海道新聞

もち米料理 のび~る人気*上川・農園カフェ「もちごやマム」*雑煮やおしるこ提供*「マチの魅力伝えたい」

北海道新聞記事
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人気の「お雑煮おこわセット」を持つ辰巳さん
人気の「お雑煮おこわセット」を持つ辰巳さん

 【上川】町内の農園が直営するカフェ「もちごやマム」(町菊水)が、観光客や町民から人気を集めている。町特産のもち米を使った雑煮やおしるこなどを提供。町は、もち米以外のコメは生産しない「専作生産団地」となっており、経営する辰巳佳子さん(41)は「もち米の料理を楽しんでもらい、多くの人に上川町を知ってもらいたい」と張り切っている。

 カフェは、「大豆コーヒー」を販売する町内の農家「辰巳農園」が今年1月に開店。もち米や旬の地元野菜などを使ったメニューを提供している。

 辰巳さんは「農家の娘だけど農業が嫌いだった」という。高校卒業後は札幌の大学で美術を学び、2006年にUターン。町役場の臨時職員としてふるさと納税関係の業務を担当した。同町のマスコットキャラクター「かみっきー」の作者でもあり、役場の仕事やキャラクターの作成を通し「地域のために何かしたい」という思いが強くなり、家族の協力のもとカフェを始めた。

 定番メニューの「お雑煮おこわセット」(900円)は、優しい味わいの雑煮とおこわのほか、旬の野菜などを使った副菜が2品ついてくる。自家製のあんこを使った「おしるこ緑茶セット」(800円)も甘すぎない味付けが人気という。提供する餅やあんこは、カフェに併設する加工場で辰巳さんの母が手作りする。餅はついてすぐに瞬間冷凍するため風味が閉じ込められ、柔らかいのが特徴だ。

 大福やおこわなどはテイクアウトも行う。刻んだ大豆をゆでて蒸したあんを使った「大豆あん大豆コーヒー大福」(180円)はナッツのような食感のあんを、大豆コーヒーを練り込んだ生地で包んだ一押しの品だ。このほか、月替わりのランチや同農園のビーツを使ったおかきなども販売する。

 辰巳さんは「多くの人から愛される店となり、もち米や上川の魅力を伝えられれば」と話している。

 営業時間は午前10時~午後4時。火、水曜定休。問い合わせは同店、電話080・9001・5406へ。(大井咲乃)

(北海道新聞2023年11月16日掲載)

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