【栗山】町内の中心商店街の交流施設「まちの駅栗夢(くりむ)プラザ」(中央2)で毎週月、火曜の2回、昼食時に販売しているチキンカレーが好評だ。11月の販売開始以来、1日限定20食をほぼ完売している。同プラザは「商店街のにぎわいづくりのため、新たな目玉にしたい」としている。
メニュー名は「栗玉チキンカレー」で1人前600円。栗山産のタマネギを1時間以上じっくりと炒めてうま味を引き出し、鶏の胸肉などと煮込んだ。同プラザ内で食べることができ、テイクアウトも可能だ。
カレーは昨年9月の「栗山秋まつり」で、同プラザのスタッフや飲食店経営の経験がある町地域おこし協力隊のメンバーらが調理し、販売したのが始まり。味にコクがあると好評で、今年は商店街の盆踊りなどイベントで販売した。催し以外での販売を求める声があり、11月から同プラザで昼食時(午前11時半~午後2時)に売り始めた。
調理は現在もスタッフや協力隊員が担当している。週1回食べに来るという町内の主婦鈴木恵子さん(77)は「辛さは控えめ。鶏肉なので意外とあっさりして食べやすい」と喜ぶ。
スタッフの高野婦士枝さん(71)は「買い物帰りの高齢者らに人気。カレー目当てに会社員など新顔の利用者も来るようになった」と話す。今後、販売日を増やすことを検討中で、同プラザ代表で青果店経営の仲井浩祐さん(46)は「商店街は若い年代の客層が少ない。商店街の新たな集客につながってほしい」と期待する。
栗夢プラザは、商店街の有志らが空き店舗(約200平方メートル)を活用して15年前に開設。作品展などの催しや休憩用のスペースを備える。午前10時~午後5時。水曜休み。問い合わせは同プラザ、電話0123・73・5515へ。(山本忠彦)
(北海道新聞2023年12月21日掲載)