北海道の豊かな食と、食の魅力を発信する映像をテーマにした映画祭「北海道フードフィルムフェスティバル」が2024年秋、札幌市内で初めて開催されます。それに先駆け、3月に映画上映や映画にまつわるトーク、ディナー会、市内の飲食店の食べ歩き・飲み歩きなどのプレイベントが実施されます。食にまつわる映画を通して、北海道の食と観光を盛り上げる狙いで、実行委は多くの参加を呼びかけています。
※記事公開時よりイベント開催日程・時間が一部変更になりました(2024年2月9日)
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映画「そらのレストラン」上映 大泉洋さんらがトーク
札幌市や俳優の大泉洋さんらが所属する芸能事務所「クリエイティブオフィスキュー」(札幌)、北海道新聞社でつくる実行委の主催。オフィスキューはこれまで、いずれも北海道を舞台にした食にまつわる映画「しあわせのパン」、「ぶどうのなみだ」、「そらのレストラン」を〝北海道三部作〟として企画しました。せたな町を舞台に、チーズ生産者と農業を営む仲間たちを描いた「そらのレストラン」(2019年公開、深川栄洋監督)は、スペイン北部のサンセバスチャンで開かれた第67回サンセバスチャン国際映画祭キュリナリー・シネマ部門でも上映され、高い評価を受けています。
同映画祭はスペイン・バスク地方の食の魅力を生かした映画と食の複合イベントで、オフィスキューの伊藤亜由美社長は「雄大な自然が育む北海道の食と国内外の食にまつわる映画を一堂に集めたい。北海道の魅力が全国・世界に伝わり、地域の暮らしの豊かさや経済活性化につながることを目指す」としています。
これに先駆けたプレイベントは、3月19日(火)~21日(木)に札幌市内で開催。
21日午後3時半からは、TOHOシネマズ すすきので映画「そらのレストラン」の上映と、主演を務めた大泉洋さんと本上まなみさんのトークを予定しています。
同じ日の午後7時からは、レストラン「ヌーベルプース大倉山」で映画「そらのレストラン」をイメージした北海道の食材を使った料理を味わうディナー会が開かれます。
映画「劇場版 おいしい給食 Final Battle」上映 市原隼人さんら来場
20日(水)午後1時からは、映画「劇場版 おいしい給食 Final Battle」をサツゲキで上映。教師役の主演、市原隼人さんや綾部真弥監督、岩淵規プロデューサーが来場予定で、トークを展開します。「おいしい給食」は1980年代の中学校を舞台に、「給食絶対主義者」の男性教師と「給食マニア」の男子生徒の給食にまつわる闘いを描いた学園グルメコメディ。当初、テレビドラマとして放送され、映画「劇場版 おいしい給食 Final Battle」はそのドラマの完結編と位置づけられています。その後、ドラマの「season2」、劇場版第2弾の「劇場版 おいしい給食 卒業」が制作され、2023年に放送された「season3」は函館が舞台となっています。24年5月24日には、「season3」の完結編に当たる劇場版最新作「おいしい給食 ROAD to イカメシ」が公開予定です。
料理人と生産者のドキュメンタリー 完成前トークイベントも
19日(火)午後6時半からは、ホテル「ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園」で、札幌などの飲食店や道内の食材生産地を舞台にしたドキュメンタリー映画「(仮題)北の食景」を制作中の上杉哲也監督を招いた完成前トークイベントを開きます。この映画は北海道で活動する4人の料理人と、四季が織りなす北海道産食材の生産者らに密着取材、撮影した作品です。
会場では、ドリンクとピンチョスなどのおつまみも提供する予定です。
一方、個性豊かな札幌中心部の飲食店を食べ歩き、飲み歩きする「サッポロシネマバル」と食に関連した名作映画を市内の映画館で上映する「フードシネマ上映会」も20、21の両日、同時開催の予定です。詳細は決まり次第、特設ホームページなどでお知らせします。