【上砂川】新たなラーメン店「星の砂」が9日、下鶉北1に開店。店主の沖津真吾さん(48)は道内のホテルで料理人を15年務めた後、独立して札幌でラーメン店を15年経営、「自然の中で過ごしたい」と上砂川への移住を決意した。
北広島市出身。道央圏のホテルでフレンチの料理人として働き始めた18歳のころ、職場の先輩が独立してラーメン店を開くと聞き、手伝いに行った。その頃から「経験を積んだら独立しよう」と考え、33歳で札幌でラーメン店を開いた。
昨年秋頃から「自然に囲まれてゆっくり過ごしたい」と考えるようになった。テレビで上砂川町を紹介する番組を見たことを思い出し、「北海道で一番面積の小さなまちというのにもひかれた」と昨年12月、妻とともに移り住んだ。
店名は「星の砂」。上砂川町では砂のように無数の星が見えることと、亡くなった祖父母が住んでいた芦別市のキャッチフレーズ「星の降る里」を組み合わせた。
ラーメンは豚骨と魚介をベースに、こってりとしたスープで満足感のある味に仕上げた。「自分のペースでゆっくりと仕事をして、上砂川の自然も店も楽しみたい」と笑顔を見せる。フレンチの経験を生かし、鹿などの「ジビエ料理も出したい」と考えている。
みそ、しょうゆ、しお各900円。営業時間は午前11時~午後3時。月曜と月に2回不定休。スープがなくなり次第終了。問い合わせは同店、電話080・3232・4545へ。 (宇田川創良)
(北海道新聞2024年2月9日掲載)
砂川「麺屋たっか」の増井さん*ラーメンと土木 二刀流10周年*無添加にこだわり「これからも長く」