北海道の豊かな食と、食の魅力を発信する映像をテーマにした映画祭「北海道フードフィルムフェスティバル」の一環で、札幌市中心部の飲食店の特別メニューを食べ歩き・飲み歩きする「サッポロシネマバル」が3月20日(水、祝日)と21日(木)の2日間、開催され、TripEat北海道編集部のメンバーと一緒に、参加店を巡ってみました。飲食店20店では、ドリンクとおつまみのセットが1000円で提供され、参加者は賞品目指して、これらの店とフードフィルムフェスのイベント会場となった3施設も含め、23カ所を巡ってデジタルスタンプを集めていました。今年11月に開かれる「北海道フードフィルムフェスティバル」の本祭でも同様のイベントを計画していますので、楽しみにしてください。
ピッツェリア デル カピターノ(札幌市中央区南3条西7丁目)は、好きなドリンクに、モホローストポークかピリ辛手羽先を選ぶことができました。
モホローストポークは、フードフィルムフェスのフードシネマ上映会で公開した映画「シェフ三ツ星フードトラック始めました」で主人公のシェフが作る「キューバサンド」の具で、オレンジなどの柑橘ジュースとハーブでマリネした豚肉をグリルしたものです。シネマバルのために、初めて作ってみたそうです。大きな豚肉2枚にマリネに使ったオレンジのカットも添えられ、ボリュームもありながら、果汁のマリネのおかげか、さっぱりと食べられます。
ピリ辛手羽先は、ディズニーのアニメ映画「ベイマックス」で料理上手な主人公の叔母キャスおばさんが作るものを再現しました。スパイスで味付けされた手羽先がごろんと2本。身はほろほろで、意外とスパイシー。お酒が進む味です。
ワインとおばんざい白檀(同南3条西3丁目)は、ワインにライ麦ブレッドを添えた黒豆のクリームチーズ和えを合わせました。黒豆の甘みとチーズの塩味がちょうどよく、まるでワインどろぼう。ワインは、カウンターの上のクーラーにロゼと白ワインが用意されており、好きな方を選ぶことができます。カウンターは、シネマバルの参加者が多く、たくさんの人がこのセットを楽しんでいました。
成形の功徳(同南5条西3丁目)では、好きなドリンクを選ぶことができ、バドワイザーやコロナなど海外のびんビールも対象になっていました。セゴビア風マッシュルームは、スペイン・セゴビアでは定番のタパス。マッシュルームのかさの部分に細かく刻んだ生ハムやパセリを炒めたフィリングが詰めてあり、ジューシーでかむごとに味が出てくる感じです。くん製ピーナツは、しっかりした香りが付いていて、ビールと交互に、手が止まらなくなるおいしさです。
ビストロ温室(同南3条西2丁目)では、おすすめのナチュラルワインとして、初日の20日にはイタリア産のオレンジワイン、21日にはイタリア産のロゼワインが提供されました。フードは、ドライトマトとオリーブ、スパイスナッツ、オリーブチーズのディップとクラッカーの3種類から1つ、選ぶことができました。複数人で伺ったので、違うおつまみを頼んで、シェアしました。ドライトマトとオリーブはラタトゥイユのようで、トマトの甘さを感じる優しい味わい。どれもワインとぴったりで、つい追加でボトルを1本オーダーしてしまいました。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通(同大通西1丁目)1階のHOKKAIDO CUISINE KAMUYのドリンクは、ドメーヌタカヒコの赤ワイン「クロ・ダ・デーション2021」かワイン畑浦本の白のスパーリング「nakimushi」を選ぶことができる豪華版でした。それに、道産バターや牛乳、アーモンドを使ったフロランタンが付きました。
うぉんたなVARIO(同南4条西2丁目)では、スパークリングワインとカキの自家製玉味噌焼きがセットに。手のひらより大きな殻付きのカキに、自家製の甘めの玉味噌がかけられています。うっすらと付いたこげ目が食欲をそそります。カキは3~4切れにカットされていて食べやすく、焼いても縮まずふっくらしています。
Tap Room BEER KOTAN(同南2条西3丁目)では、忽布古丹醸造の定番ビールのウポポ、ノンノ、ハシカプ、ビアコタンIPAから好きなものを選ぶことができました。それに、映画「ホームアローン」などアメリカ映画によく登場するマカロニチーズを合わせました。とろけたチーズとブラックペッパーがからんだマカロニが、ビールに合わないわけはありません。ビールが足りず、ここでもさらにもう1杯追加です。
2日間で20軒の飲食店を巡るのはなかなか大変ですが、イベントの開催場所になっていた映画館のサツゲキとTOHOシネマズすすきの、レストラン「ヌーベルプース大倉山」を加えた計23カ所を制覇した人もおり、驚きました。