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2024.05.03

From北海道新聞

支笏湖の水でビールを*老舗旅館も協力 売上金の一部で環境保全*千歳の会社代表・佐藤さんCF*今夏本格販売へ

北海道新聞記事
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クラフトビールの香り付け試験に向け、支笏湖畔産の木材を選定する佐藤さん
クラフトビールの香り付け試験に向け、支笏湖畔産の木材を選定する佐藤さん

 【支笏湖畔】国内トップランクの水質の良さを誇る支笏湖の水を使ったクラフトビール「支笏湖BEER」を開発し、売上金の一部を環境保全活動に充てようと、千歳市内の合同会社代表が4月24日、開発資金を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。目標金額を100万円に設定。同湖の水利権を持つ老舗の「丸駒温泉旅館」などが協力し、札幌市内のクラフトビール会社に試験醸造を委託。今夏の本格販売に向け、6月の試作品完成を目指している。

 企画したのは、健康などをテーマに事業展開している「Mederu(メデル)合同会社」の佐藤暁子代表(41)。昨秋、同旅館との仕事を通して支笏湖の魅力に気づいたという佐藤さんが、同湖の自然の豊かさを感じてもらい、湖を取り巻く環境を守る活動と観光振興の両立を目指して発案した。

 佐藤さんは、全国の湖沼を対象とした環境省の水質測定で2017年度までの11年間、日本一を連続で獲得し、近年も上位の水質を維持している同湖の水に注目。「ほぼ毎日飲み続けている」という好物のビールとを結びつけた。

 最も重要な水の確保では、飲食用などで湖水を利用している同旅館の協力を取り付けた。さらに、木材を使ったビールの香り付けを着想。同湖周辺の森林を管理している総合木材会社「イワクラ」(苫小牧市)と連携し、シラカバやホウノキ、ナラなど13種類の香りを比べ、3種類に絞る試験を行っている。

 ビールの醸造は「澄川麦酒」(札幌市豊平区)に委託。まずはCFの返礼品として、異なる香りの瓶ビール3種類(1本330ミリリットル)を試作する。その後は協力者の意見なども聞き、早ければ8月の商品化を目指す。

 缶での製造も視野に入れており、同湖の旅館や土産店、市内の飲食店での販売を目指す。販売価格は1本数百円とし、売り上げの一部を同湖の環境保全活動の資金として寄付する考え。

 協賛金は1口1千~10万円で、目標額未達成でも寄付を受け取ることができるオールイン方式を採用した。CF運営サイト「キャンプファイヤー」で、5月末まで受け付け。試作品のビールのほか、同旅館の日帰り温泉チケットやオリジナルステッカーなどを金額に応じて贈る。

 佐藤さんは「水道で恩恵を受けている市民や、国内外の旅行者らにとって、今回のプロジェクトが支笏湖の自然の豊かさを実感するきっかけになればうれしい。国立公園内という高いハードルはあるが、湖畔にブルワリー(醸造所)を建設する夢も追い続けたい」と話す。

 問い合わせは佐藤さん、電話080・1898・2927へ。  (梶山征広)

(北海道新聞2024年4月25日掲載)

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