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2024.05.18

From北海道新聞

低アルコールや果実の風味*季節のビール毎月発売*鶴居の醸造所*「旬の食べ物と飲んで」

北海道新聞記事
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4月に発売された限定ビール「SORAGIWA」
4月に発売された限定ビール「SORAGIWA」

 【鶴居】釧路・根室管内唯一のクラフトビール醸造所「ブラッスリー・ノット」は、季節ごとの限定商品「シーズナブルビール」を毎月発売する。2カ月に1回ペースだった昨年度から頻度を高めた。多彩な味わいや香りを主に地元の人に楽しんでもらう狙い。

 毎月、タンク1個分(4千リットル)を醸造する。樽と缶で販売し、缶は6500本程度販売する計画。

 4月24日発売の「SORAGIWA(ソラギワ)」は、名前の由来が水平線を指す「空際」。ホップの香りが華やかで、苦みが強めなクラフトビールの特徴を残しつつ、アルコール度数を4%まで下げた。アルコール度数の高さからクラフトビールを敬遠していた人も手に取りやすいという。

 5月は雪解け水を意味する雪代の「YUKISHIRO(ユキシロ)」で、22日に発売(直売店では10日販売)。バナナの香りがし、苦みがほとんど無い柔らかい口当たりになり、見た目は白く濁るという。6月は、海霧の「JIRI(ジリ)」。ホップを通常の4倍使用し、フルーティーな香りでミックスジュースのような味わいになるという。

 ビールは直売所(茂雪裡)や村の特産品販売施設「鶴居たんちょうプラザ つるぼーの家」のほか、釧路市内のコープさっぽろ(一部店舗)などで購入できる。360ミリリットル入りでソラギワとユキシロは700円。ジリの販売価格は未定。

 同醸造所は、2022年9月にビールを初出荷。初出荷から1年半が経過し製造が安定してきたため、毎月のシーズナブルビール製造が可能になった。

 運営会社の植竹大海社長(38)は「毎月の気温や、旬の食べ物との食べ合わせを考えて醸造している。ソラギワは苦みのある山菜と、ユキシロはモッツァレラチーズと飲んでみて」とPRしている。(高橋義英)

(北海道新聞2024年5月15日掲載)

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