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2024.05.24

From北海道新聞

遠軽駅 「北一そば」復活に力を*5年前 店主死去で閉店*町内の萩原さん*夏開店へCF

北海道新聞記事
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駅そば復活を目指しCFで資金を募っている萩原和浩さん(右)と店長候補の渡部みゆきさん
駅そば復活を目指しCFで資金を募っている萩原和浩さん(右)と店長候補の渡部みゆきさん

 【遠軽】店主が亡くなり約5年前に閉店したJR遠軽駅構内の老舗立ち食いそば店「北一そば」を再開させようと、町内で飲食店を経営する萩原和浩さん(41)がクラウドファンディング(CF)で資金を募っている。今夏の開店を目指しており、萩原さんは「遠軽町民の思い出の場所を復活させ、駅周辺活性化の起爆剤にしたい」と意欲を見せている。

 北一そばは、1941年(昭和16年)開業。店に60年以上立った勝本一子店主が2019年に死去し、後継者がおらず閉店した。改札外からも入店でき「おなかをすかせた遠高生(えんこうせい)(遠軽高校生)がたむろする場所」(萩原さん)だった。

店主として「北一そば」を守った勝本一子さん(2015年7月撮影)
店主として「北一そば」を守った勝本一子さん(2015年7月撮影)

 さらに道内唯一のスイッチバック駅の名物として、鉄道ファンからも人気を集めた。勝本さんのそばを食べるために、遠軽駅を訪れる道外客もいたという。

 萩原さんは、町出身で遠軽高を卒業後、福岡市でシンガー・ソングライターとして活動しながら、イベント企画などの仕事をした。体調を崩して22年8月に故郷に戻り、心の支えだった遠軽に恩返しをしたいと、町内で空き店舗を利用した飲食店経営に乗り出した。

 北一そばについて、萩原さんは「青春時代のたくさんの思い出がある。故郷を出てからは『行ってきます』『ただいま』と気持ちを切り替える場所だった」と思い入れの強さを語る。

 新たな店長候補は、萩原さんが友人から「面白い人がいる」と紹介された渡部みゆきさん(60)。長女が暮らす遠軽町を気に入り、昨年2月に引っ越してきた移住者だ。

 渡部さんは沖縄県の宿泊施設で長く勤務した経験があり「遠軽の新たな名物を提供したい」と、エゾシカ肉を柔らかく煮込んだ「シカソーキ」入りそばなどのメニューを開発中という。

 CFの目標額は200万円。支援金は店舗の改修や広告宣伝などに使う。15日にスタートし、21日正午現在、54人から計23万2千円集まっている。専用サイトで6月30日まで受け付けている。  (柳沢郷介)

(北海道新聞2024年5月22日掲載)

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