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2024.06.02

From北海道新聞

朱鞠内唯一のカフェ開店*移住の近藤さん、上田さん*「町内外の人が憩う場に」*幌加内

北海道新聞記事
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壁や床に木材を貼り、内装にもこだわった店内で、自家製のひき肉を使った「あらびきハンバーグ」を手にしている様子。
自家製のひき肉を使った「あらびきハンバーグ」。壁や床に木材を貼り、内装にもこだわった

 【幌加内】町朱鞠内の国道275号沿いにカフェ「森salon(サロン)」が今月開店した。この地区へ移住してきた近藤芽衣子さん(47)と上田しおりさん(49)が切り盛りする。道産小麦を使ったパンや、近隣では珍しいエスニック料理が味わえる。近藤さんは「町内外のいろいろな人が集まる憩いの場にしたい」と話す。

 5月現在、41世帯、66人が住む朱鞠内地区唯一のカフェ。町役場朱鞠内支所の向かいにある木造2階建ての民家を買い取り、壁や床などの改修を進め、開店にこぎつけた。

 セットメニューは、たっぷりの鶏肉にたれをかけて味わうタイ料理をイメージした「しっとりチキンのカオマンガイ」(1300円)や自家製のひき肉を使った「あらびきハンバーグ」(同)などがある。

 道産小麦を使用したパンも売りだ。ふんわりした食感が自慢の「塩バターパン」や、かみ応えと柔らかさの両方が楽しめる「ブール」が早くも評判を集めている。

 子供2人を育てる近藤さんは「面白いぐらい雪が降り、空気が良くて、星もきれい。こんな場所で生活できたら最高」と、2021年8月に札幌市から朱鞠内に移住。町の子育て支援策にも魅力を感じたという。

 町内の介護施設で勤務していたが、昨年6月に退職。「道産食材や無農薬の野菜にこだわり、自分たちが好きな食べ物を出すお店をつくりたい」と昨年8月、同じ朱鞠内地区の移住者として気心が通じ合った上田さんと一緒に、店を開くことにした。

 朱鞠内湖の釣り客やツーリング客に加え、同地区には平日に営業する飲食店が限られているため、雨竜川ダムの工事関係者の来店が期待できることも追い風になった。

 地元農家が生産する無農薬野菜を食材に使う計画。通年営業する予定だ。営業は午前11時~午後3時。水曜日定休。問い合わせは、電話0165・26・7280へ。(増田隼斗)

(北海道新聞2024年5月25日掲載)

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