【南幌】町の地域おこし協力隊員、外間(ほかま)貞治さん(46)が、出身地沖縄の沖縄料理などを提供する飲食店を町内中央4に開業した。営業は毎週金曜の午後6~10時だが、6月中旬以降増やしていく予定。外間さんは「町民に故郷の味を楽しんでもらうとともに、多くの人がチャンプルー(混ざり合う)する交流の場にしたい」と張り切っている。
沖縄県宜野湾市出身で、20年ほど東京で音楽ライブが楽しめる飲食店の経営に携わった。2021年4月に町地域おこし協力隊に採用され、収穫祭や冬まつりといった町のイベントの企画運営など観光振興の業務を担当している。任期終了の来年3月末を見据え、今年2月から町内の空き店舗を借りて開店準備を進めてきた。
24日にオープンした店の名前は「よんなーよんなー」(20席、50平方メートル)。沖縄の方言で「のんびり」「ゆっくり」という意味という。
イチ押しのメニューは、小麦粉の麺にかつお節と豚骨のだしが効いた沖縄そば(750円)。食材の一部は沖縄から取り寄せ、あっさりしながらコクのある本場の味が楽しめるという。
また、ごはんの上に味付けしたひき肉やレタス、ミニトマト、チーズなどをトッピングしたタコライス、豚肉の缶詰「スパム」のグリル、ゴーヤーのあえ物といった郷土の味も提供している。
外間さんは「食事のメニューは10種類ほど。沖縄の味にとどまらず、南幌町産の野菜や近海の魚介類を使った料理も増やしていきたい」と話す。
前職の経験を生かして音楽ライブなどのイベントも開く予定。外間さんは「将来は店舗を拠点に、沖縄と北海道の交流が盛んになるような活動に携わっていきたい」と抱負を語る。問い合わせは外間さん、電話090・4378・8281へ。(山本忠彦)
(北海道新聞2024年5月30日掲載)
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