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2024.06.12

From北海道新聞

厚岸満載 昭和旅情漂う弁当*具材にカキやツブ、「ポリ茶瓶」もセット*道の駅、43年前の駅弁ヒントに開発

北海道新聞記事
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地元食材をふんだんにとりいれた「厚岸の風辨当」。懐かしい「ポリ茶瓶」もセット
地元食材をふんだんにとりいれた「厚岸の風辨当」。懐かしい「ポリ茶瓶」もセット

 【厚岸】道の駅「厚岸味覚ターミナル・コンキリエ」(住の江2)は、JR厚岸駅で43年前に販売されていた駅弁をヒントに新しい弁当を開発した。おかずには四季折々の地元食材を選び、掛紙や包装は昭和の風情を感じるレトロ調のデザインに仕上げた。今月からコンキリエで販売する。

 新商品は「特製幕の内厚岸の風辨当(べんとう)」。煮物や焼き物、揚げ物など10品のおかずが入っている。おかずにはアサリ、ニシンのコンブ巻き、ベニザケなどをそろえた。当時「駅弁の友」と呼ばれた「ポリ茶瓶」(200ミリリットル)が付いていて、旅情を誘う。

 参考にしたのが、1981年に製造されたとみられる幕の内弁当「厚岸の香り」。メニューを充実させようと加藤裕之支配人がネットで厚岸の香りの画像を発見した。加藤支配人は「デザインも、厚岸の香りという響きもしゃれていた」と振り返る。

 当時は厚岸駅の人気駅弁として500円で販売。弁当の詳しい中身は分かっていないが、「厚岸の風景と風を感じながら、四季折々の食材にこだわった弁当を味わってほしい」(飛沢義之総料理長)と、カキやツブのしぐれ煮など地元の特産物を具材に選んだ。旬のサンマやシラウオの天ぷら、ホッキ、ホッカイシマエビなども入れたいという。

 弁当を包む掛紙は、桜の名所で海の幸が豊かな厚岸をイメージした桜色と青色でデザインした。掛紙で木目調の容器を包み、ひもで縛りレトロ感を演出している。

 コンキリエはコロナ禍で需要が高まった弁当などのテイクアウト商品の開発・販売を強化してきた。現在7種類の弁当を扱っている。おいしいものは高価でも購入する志向が高まっているといい、需要を取り込みたい考え。

 特製幕の内厚岸の風辨当は1個1500円で予約販売する。問い合わせは厚岸味覚ターミナル・コンキリエ、電話0153・52・4139へ。(大滝伸介)

(北海道新聞2024年6月6日掲載)

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