【美幌】鮮魚や水産加工品の販売を手掛ける「ながさわ」(美幌町、永沢寛樹社長)は、オホーツク海産ホタテと新潟産甘エビを使ったレトルトカレー「ホタテと甘エビのコラボカレー」を作った。道内各地や新潟県内で発売した。道内の洋食料理人でつくる全日本司厨士(しちゅうし)協会北海道地方本部の監修の下「ホタテとエビのうまみを凝縮した一品になった」(同社)という。
同社は1954年に創業。70周年記念の商品企画のため、町と昨年12月に食を通じた地域活性化に関する連携協定を締結した同本部からアドバイスを受けた。
斜里町産と根室管内羅臼町産のホタテの味をベースに、ほどよく煮込んだ甘エビのうまみを生かした。カレールーは中辛。監修に当たった札幌グランドホテル・札幌パークホテル統括総料理長の舟橋裕司・同本部幹事長は「エビはホタテとの相性が非常に良いので食材に選んだ。エビのうまみをホタテがしっかり下支えするようバランスを重視した」と語る。
新潟県産の甘エビを選んだことで、町と同協会は同県を通じ、今年1月末に新潟―札幌丘珠便を就航したトキエア(新潟市)の承諾を得て「トキエア就航記念」の文字と同社のロゴマークをパッケージに表示した。
永沢社長(41)は「昨夏から試行錯誤を重ね、レトルト製品であることを感じさせない高級な味になった」と自負する。1食180グラムで価格は950円。まず2千食生産し、町内の「マルカイチあおぞら市場」(栄町1)と女満別、丘珠、新潟の3空港などで販売する予定。 (青山秀行)
(北海道新聞2024年6月19日掲載)
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