【上富良野】十勝岳温泉凌雲閣は、登山やスキーなどのグループ客に対応するため、洋室や和室として活用していた3室をまとめ、寝室2部屋と居室を備えた広い客室に改修した。5月末までモニター料金で提供し、必要な備品などを検証するアンケートを踏まえ、6月に正式オープンする。
新しい客室は55平方メートルほど。寝室2カ所にそれぞれセミダブルベッドとシングルベッドを並べ、木製のクローゼットを設置し、6人の宿泊を想定している。居室には椅子とテーブル、テレビなどが置かれ、洗面台とシャワールームを設けた。大きな窓から、眼下に広がる景色を一望できる。
凌雲閣は近年、登山グループなど大人数での予約が増えているといい、「複数の客室を使ってもらうより、大きな部屋を一つ作った方がいいのでは」と判断。昨秋から工事を進め、3月に家具などを搬入した。
青野範子代表取締役は「泊まった方には率直な意見をもらい、いい客室づくりを進めたい」と話す。モニター価格は1泊4万円(朝食付き)で、6月からは同8万円で提供する予定だ。問い合わせ・予約は凌雲閣(電)39・4111へ。(千葉佳奈)
(北海道新聞2022年4月21日掲載)