北海道 食と観光のWEBメディア

Language

Language

北海道観光情報サイトトリップイート北海道

テーマから探す

キーワードから探す

2024.07.05

From北海道新聞

昆布細工 おいしく華やか*利尻富士・出張さん手作り*金魚や花の形 お土産にも

北海道新聞記事
北海道新聞記事
利尻昆布を編み込む昆布細工で金魚(中央)などを作る出張さん
利尻昆布を編み込む昆布細工で金魚(中央)などを作る出張さん

 【利尻富士】コンブの見た目も味も楽しんで―。町鴛泊の出張(ではり)成子さん(71)が特産の利尻昆布を編み込んで金魚や花の形をつくる「昆布細工」の作品を手がけている。1人で年に約3千個以上を作り、「鍋に入れてそのまま食べられる」と土産品としても人気だ。

 長さ約70センチ、幅約1センチに切ったコンブ2本を手に取り、手際良く編み込む。丸みを帯びた尾びれが愛らしい金魚が数分で完成し、コンブの香りもふわっと漂う。「飽きずに作り続けられるってことは、昆布細工が好きなんだろうね」とちゃめっ気たっぷりに笑う。

 20年ほど前、コンブ干しを手伝う傍ら「島の子どもたちにコンブに興味を持ってほしい」と思い立ったのがきっかけだ。荷造りに使うプラスチック製のバンドを編み込む手芸を応用した。折り曲げやすいよう養殖コンブを選び、水にぬらしてから加工している。

 「作品を食べてほしい」と試行錯誤を重ね、今は接着剤を使わずに仕上げている。15年ほど前に商品化し、地元の小中学生や観光客向けに作り方を教えたことも。「小学生が『すごい!』と驚いたり、観光客が『かわいくて食べられない』と言ってくれたり。その声がうれしい」と語る。

 毎年3~5月に自宅で作っている。軽くて見た目もきれいで食べられるため、お土産にも人気だ。「作り出したら止まらない。寝るまでずっとコンブを触っている」とほほ笑む。

 今月から、孫で高校1年の星空(そら)さんがインスタグラムで「利尻島のばあちゃん」というアカウント名で作品を投稿している。恐竜など新たな作品にも挑戦している。出張さんは「昆布細工を知ってもらうきっかけになれば」と話す。鴛泊港フェリーターミナル前にある利尻漁協の組合ストアーで1個249円で販売中。 (菊池真理子)

(北海道新聞2024年6月27日掲載)

北海道新聞記事
北海道新聞記事

トリップイート北海道

北海道新聞社が運営する、食と観光に特化したWEBメディアです。 北海道には、四季折々の美しい自然と多彩なアクティビティー、新鮮な食材、地域自慢の料理と酒があります。そんな魅力たっぷりな北海道の楽しくて、おいしくて、なるほど!な情報を、担い手たちの情熱と共に発信します。

当サイトを英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語に翻訳することができます(一部のリンク先ページを除く)。翻訳は機械的に行われるため正確に翻訳されない場合があります。十分ご理解のうえご利用ください。

お問合わせ

株式会社 北海道新聞社
〒060-8711 北海道札幌市中央区大通西3-6

食と観光

PAGETOP